記事「お話」 の 検索結果 3575 件
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アンコール小説 親愛なる者 その7「姉さん、うちにも電話があったのよ。亭主が出てランチのこと聞いたらしいの。そんなお金があったら夕食の一品でも増やせよ、って言うのよ。私も姉さんとお茶を飲んだだけだと言っておいたけど冷や汗ものだ..
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アンコール小説 親愛なる者 その6「勇太ですけど由加は帰ってますか。帰ってないんですか。いえ、今日Tホテルで夕子と二人でランチしているのを見かけたものですから。美味しそうに食べてたもので、いくらぐらいかかったか知りたくて。え、..
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アンコール小説 親愛なる者 その5由加と夕子は翌日銀行の本店で当籤金を支払ってもらうために手続きをしていた。一時間後銀行を出ようとした時、勇太が入ってきた。三人は顔を見合わせた。 勇太が言った。 「もうお金はもらったの..
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アンコール小説 親愛なる者 その4「由加姉さん、二人で分けましょ。勇太兄さんと分けたら取り分が三百万近く減るのよ。それだけあれば雄介の入院費用で出した分が返ってくるのよ。これから子供も大きくなり学資もいるんだから。うちの主人な..
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幸福大王降臨第二次世界大戦が終わり四分の三世紀が過ぎ、 21世紀に入ってからはインターネット関連の技術が飛躍的に進歩したけれど、 果たして、このIT技術により、地球上の人たちが進歩を享受してい..
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アンコール小説 親愛なる者 その3「天の邪鬼と申します」 「天の邪鬼さんですか。どうして私に話しかけるんですか」 「人の不幸は私の幸福なんです。宝クジに当ってるのに死んでしまったあなたを思うと楽しくなってくるんですよ。お気..
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アンコール小説 親愛なる者 その2観音様に導かれる雄介は、自分が白木の箱に入り、その後高温の炉で焼かれる場面に遭遇した。死んだとはいえ、熱により体がブツブツと膨れ、ジワーッと脂が滲み出てボッと燃え上がるのを見ることは堪え難い..
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アンコール小説 親愛なる者 その1観音様が僕を見ている。慈悲深い眼差しが僕を至福の彼方へ誘おうとしている。あらゆる苦悩からから解放される時はもうすぐだ。なにもない世界でありながら、薄ぼんやりとした温かな中に観音様が手招きして..
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これを読んで気分が悪くなることがあります。ご注意を! 011 最終回竹輪の感覚とは、自分で思いついて、これは言い得て妙、ピッタリだと思った。 他に例えるものなんて思い当たらない。一杯出汁を吸ってふやけた安物の竹輪が ニュルッと出たウンコなのだ。 ..
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これを読んで気分が悪くなることがあります。ご注意を! 010早く出したい。けれどニュルッと出そうとした瞬間から、 その状況をすべて記憶にとどめておけるだろうか。それに出し終わった後はウンコの 色、艶、硬さ、触り心地、そして臭いまで、確実に覚..
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これを読んで気分が悪くなることがあります。ご注意を! 009目覚まし時計が鳴った。昨日、いや一昨日のようなヘマをやらかさないために、 日曜日の午前8時に目覚ましが鳴れば余裕を持って目覚めた後の作業ができるようにと思ったのだ。 睡眠時間は、昨..
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これを読んで気分が悪くなることがあります。ご注意を! 008目が覚めた。小さな机の上の時計に目をやると、10時過ぎだ。 まだ10時すぎだと思っていたが、窓の向こうは晴れている。 しまった12時間以上寝てしまった。やっぱり偽ビールの2本は俺を眠り..