記事「お話」 の 検索結果 3575 件
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究極の完全犯罪 その27「じゃ。勇祐さんと呼ばせてもらう。北本は疾風の若いのを使って悪事の片棒を担がせた女性や、レイプしようとした女性を塚田のように消そうとしている。時間がないんだ。俺としてはここ二、三日中に北本を警..
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究極の完全犯罪 その26目蓋キズの男は邸宅の通用門を押し開けて勝手に入って行く。車庫のシャッターが勝手に上がった。中に車はなくスキンヘッドが椅子に座っていた。 「ま、ゆっくり話を聞こうか。副事務長のことだと思うが..
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究極の完全犯罪 その25俺は3000円を渡すと、ちょっと不満そうな顔をしたけれど、目が笑っていた。 「さっきの回収の兄ちゃんは、北本や塚本とは全然関係ないのやで。もう一人の兄ちゃんと、それに事務所にいる可愛いお姉..
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究極の完全犯罪 その24サトさんが笑っている。ハローワークのある所は官庁の出先機関が集まっている。家裁もその一つだ。怖いもの知らずの疾風であっても、法を守る裁判所の人達が利用する店は、本当は敬遠したいところなのだが..
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究極の完全犯罪 その23 +勝手な文章元会社の女子社員は辞めると話していたけれど、会社を自分のためだけに利用しようとする人間にとって、将来の会社のことなんて爪の先程も考えていない。それを察知して社員たちは沈む船から逃れようとする..
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究極の完全犯罪 その22洋一らの農業ボランティアから一月ほどが経った。お昼のニュースを見ながら昼ご飯を食べていると、H病院の副事務長が病院の駐車場の車の中で死んでいるのが見つかり、警察は殺人事件と断定して捜査してい..
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究極の完全犯罪 その21単車の爆音で目が醒めた。まだ6時半だ。爺ちゃんが朝から作業する畑の地図を各自に渡し、洋一の婆さんがお茶とお握りをみんなに手渡した。 「じゃ、お願いするけど、くれぐれも怪我をしないようにね、..
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究極の完全犯罪 その18それから1時間半が経過した。俺は会社の表にまわった。表門の社員通用門が開いた。塚田が出てきた。出たとたん唾を吐いた。そして鉄の扉を思いきり蹴飛ばした。あれじゃ靴の踵が壊れたに違いない。詳細は分か..
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究極の完全犯罪 その17「あの運転手は土曜日の朝、外れの空き地にトラックを止めて空き缶を集めている運転手なんだよ。あいつはね、量りに細工をして重量を1割5分も誤魔化しているんだよ。こっちで量って持って行くと、いちゃもんを..
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究極の完全犯罪 その16「オラオラ、ホームレスが恐喝か。ふん、疾風にケンカを売るとは大したものだ。え、この落としまえ、どうつけるんだ」 疾風と聞いて鼠男達はすごすごと引き上げてしまった。お姉さんは北本が出てきた時には..
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究極の完全犯罪 その15北本の調査のついでに課長の家のことも探ろうと思ったのが幸いした。課長の家は幽霊タウンの3つ手前の駅の小さい戸建てが建て込んだ一角にあった。少し離れたところを自転車で行き来して様子を伺った。二..
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究極の完全犯罪 その14幽霊タウンに住みついて5年になるお姉さんはここに住んでいる身内のことや、時おりホームレスなんかがやってきて住みつくことなどを話してくれた。冷暖房や風呂のエネルギーはすべて電気で賄うという優雅なも..