記事「パロディ」 の 検索結果 1753 件
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 131キョウジ――――! 「『突きつけた』のよね? 貴方が―――『彼』に。『罪』を……!」 「…………!」 「かわいそうに……。『彼』はせっかく忘れていたのに……。あの事件から生還して。意識..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 130移動を開始した東方不敗の腕の中で、キョウジは、胸に激しい痛みを感じ、嘔吐感を覚える。 「――――ッ!」 ぐっとこらえたが、口の中に血が溢れ、それが、口の端から零れおちた。東方不敗にそれと悟られ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 129「分かった……。しかし、お主はどうする?」 東方不敗はキョウジに問うた。システムを掌握したとは言え―――ここは敵の真っただ中だ。こんな所に、キョウジ一人を置いて行くわけにはいかない。 「そうです..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 128「う……く……ッ!」 倒れた状態から懸命に起き上がろうとするキョウジ。しかし、手についた血が、彼の手を滑らせた。 再び床に叩きつけられそうになる。それを、東方不敗が支えて防いだ。 グオ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 127ストン、と音を立てて、ハヤブサは着地する。そして、返す刀で魔道師に斬りかかろうとして―――そこで力尽きた。ガクっと膝をついてしまう。 「――――」 ハヤブサはじっと己が手を見た。『シュバルツを..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 126ハヤブサは、忸怩たる思いだった。 この『右腕』―――呪いが穿たれた『右腕』を、何故自分はもっと早く斬り落としておかなかったのか。自分に課せられた呪いの名残を、敵に利用される可能性があると、気づい..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 125ドクン!! 魔道師の負の魔力が、鉤爪を通して容赦なくシュバルツに注ぎ込まれる。 「うあ……! ああああ――――ッ!!!」 最初に彼の『左腕』が、人間の形を保つ事を止めた。ドゴォッ!! ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 124(おのれ……ッ!!) 仮面の下に隠れて見えないが、魔道師は、己が唇を切れるほど強く噛み締めていた。たかが人間二人―――しかも、その片方の身体に触れるという簡単そうに思える事が、どうしてこうも困難に..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 123その声が合図となるかのように、訓練場の中に戦いの嵐が巻き起こる。 シュバルツが敵を切り裂きながら間を走り抜け、ドモンがその周りに拳圧弾を放つ。シュバルツを追いまわしていたら、弟の拳にまとめてやら..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 122「…私は君とは話していない。こちらの『シュバルツ君』……」 「うるさい!! 黙れ!!」 またしてもドモンは、仮面の男の言を遮るように声を出す。この男に兄たちの名前を呼ばれる事は、ドモンにとっても..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 121「止めろ!!」 声と共にシュバルツの鉄拳がダレクに向かって飛ぶ。殴られたダレクは、銃を手放しながら派手に吹っ飛ばされた。地面に叩きつけられたダレクの上に、シュバルツは馬乗りになる。 「何故そんな..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 120キョウジは既に、10個目の関門を突破していた。分かる。残る関門は、おそらくあと僅か―――。目指すシステムまで、あとひと押しだ。 (痛ッ………!) キーの上を走る指に、時々痛みが走る。恐らく..