記事「パロディ」 の 検索結果 1753 件
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 119「―――!」 その言葉に、ドモンは憤り、シュバルツの表情が哀しみゆえに曇る。この極限の状況。実は、信じる方が難しい事を、彼は知っているからだ。 「……この階段は、下の『訓練場』から地上に伸びてい..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 118「……………」 ブン、と、刀の露払いをし、鞘にそれを収めようとする。龍剣の刀身から放たれる青白い光を眼にした時、ハヤブサはふと思い至った。 (待て―――! DG細胞で動かされていた残月を、滅する..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 117「IDト、パスワードヲ入力シテクダサイ―――」 目指すシステムのある部屋は、電子ロックのついた分厚い扉に閉ざされていた。 (どうやって錠を解除しようか) キョウジが電子ロックの錠を見なが..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 116「…………!」 だが、彼らを助けると言う事は、それだけこちらにかかってくる不確定要素とリスクが増える。だから、どうするべきかとシュバルツは少し迷っていたのだ。だが。 「じゃあ、行こう! 兄さん!..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 115レーザーの発射口は、かなり小さいうえに、出現するのも一瞬。しかも、当たればただでは済まない。それなのに、そこを攻撃しろと言う―――。実際、かなりの無茶ぶりだ。 だが、このキョウジからのむちゃくち..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 114再び鎌がブオン!! と唸りを上げてハヤブサに迫る。彼はそれを、間一髪でかわした。 「ハヤブサ!! 鎌の脚から一番遠い反対側の脚を切断する事は出来るか!?」 キョウジがハヤブサに向かって叫ぶ。 ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 113大きな部屋の向こう側に、目指すシステムの部屋へと続く廊下が見える。そこに向かって歩を進めようとした時、突然背後の出入り口のドアが閉められた。その上から分厚い壁が下りてきて、完全に退路を断たれてしまう..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 112「ありがとう。本当に―――」 ヘリから降りる直前、キョウジは振り返って彼女に礼を言った。それに対してシャリーは「フフ」と、大人びた笑顔を見せる。ドモンの恋人のレインとはまた違ったタイプの美人だった..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 111「分かった……ドモン……。じゃあこうしよう。壊したらまずい所には、私は近づかないようにするから―――お前はそれについて来い」 ズキズキと痛む頭を押さえながらシュバルツが提案した妥協案に、ドモンは嬉..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 110「何ぃ!?」 部下の一人が、慌てて正門付近に仕掛けている防犯カメラの映像を確認する。 すると、そこには飴細工のようにグニャリ、と捻じ曲げられて哀れに壊されている門扉が映る。その近くに赤いマント..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 109「全滅しただと!? お前までついて行っておきながら、一体どういう事だ!!」 部屋に、シュトワイゼマンの激昂した声が響き渡る。 「また補充すればよろしいでしょう」 仮面の男が悪びれもせずに言葉..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 108「そう……シュバルツは、『囮』というよりは……」 そう言いながらキョウジは、東方不敗から視線を外す。 「『餌』―――です」 「―――!?」 『餌』と言う、ある種物騒な響きを持った言葉に、東方..