記事「ポエム」 の 検索結果 3079 件
-
金木犀の花金木犀の薫りが 風を染めるたび 懐かしいあの頃に 心は巻き戻る 幼いころはどうにも馴染めなかった薫りが 今では待ち焦がれる 被災して焼け落ちた あの庭先で 飽くことを知ら..
-
プリンあなたを見送る日は あまりにもさり気なくやってきて こんなに凪いだ気持ちでいられるとは思わなかった あなたを見送る日を どこかで覚悟していたけれど これほど静やかな目で送..
-
都会の夜のせい夜の都会の ビルの影に隠れて 車にもたれたまま 君の背中を見てる 叶わない恋なら 捨ててしまえばいい 見えてはいないけど 星は必ずあるから ..
-
秋の抜け殻散歩道の片隅 空蝉がひとり 少し冷たい風に 乾いた音を立てる まるで 誰かが置き忘れた 夢の欠片みたい
-
ゆっくり帰ろうゆっくり帰ろう 通い慣れたこの道を 市井の気配の中 夜のしじまを泳ぐように ゆっくり帰ろう 街灯の灯りを踏んで か細い鼓動の上で 思い出を廻しながら ..
-
{and AGAIN} 傾いた月Origin : https://heart-string.seesaa.net/article/200610article_3.html 「心次第」 深更の窓に自分を映して ..
-
{and AGAIN} 錆びつかない時間Origin : https://heart-string.seesaa.net/article/200610article_2.html 「駅にて」 秋へと急ぐ景色の中 雲..
-
美しい永遠秋の色が濃くなり始めた頃 寄せ波のざわめきで耳を満たしながら 夏の名残の線香花火に火をつけた あの遅い夏の夜を まだあなたは覚えてる? 薄く広がった雲のカーテン越しに ..
-
来し方、行く末暮れゆく銀座の片隅で幼馴染を待つ ぶり返した夏の吐息に街明かりが汗をかく 交差点で忙しなげに切り替わる信号と まるで同じリズムを刻む通行人の列 少し遅れて小走りのお前が..
-
帰郷 ~仮初の旅人~熱を放つ夏の吐息が 柔らかくなり始めた頃 故郷行き列車の客になる 窓に映る自分の影が 吊革に合わせて揺れると 翠濃い森の向こうに空の蒼 あの遠い日 ..
-
そよ風みたいなキスをしていつの間にか 蝉の時雨は降り止み 秋の虫の 集きばかりが鐘を打つ そんなふうに 時は季節を塗り替え まるで ぼくは 取り残された空蝉のよう 木立を抜..
-
見慣れた景色の中で二人ではできないのに 一人なら叶うことがある ひとりで探すことで 光に満ちる道を見る 探しても見えないのに 不意に恋に落ちたりする 思いもしなかった ..