記事「ポエム」 の 検索結果 3079 件
-
ゆりかご (sweet memories)青嵐が吹いた夜 わたしは眠れずにいた つないでくれる手は とうの昔にいなくなったから 眠れない夜をまたいで 朝日が射す頃には 皺の寄った手の 指の隙間から空を見上..
-
空を、揺らす通り雨が残した 小さな水たまりに 君は指先を触れて ふんわりと微笑んだ 少し夏めいた陽射しが 君の髪を煌めかせるから ぼ..
-
通り雨という言葉不意の雨に街が濡れた 雫が幾万も足踏みをする 通り雨という言葉に そぐわないほどの通り雨 思わず喫茶店に飛び込む 気怠いJAZZが全身を包んだ 通り雨という言葉..
-
約束だよ例えば あの時 あの場所にいなければ 巡り逢いという不思議はなかった 例えば あの時 顔を上げていなければ ほんの一瞬の煌きはなかった 偶然は偶然を..
-
約束しよう揺れる心に気づいたのはいつのことだろう 確か 傘をさして横断歩道を渡った時 虹のような煌きはなかったけれど 一人 ざわめく胸 抱きしめて眠ったはず 赤い..
-
なにをすればいいのあなたに恋をしたと気付いて軽い目眩 生まれて初めての恋でもないのにね 周りの風景が急に色づいたみたい 熱に浮かされたようで微笑みも増えたみたい 一緒にいるこ..
-
朝光薄緑のブラインド越しに 空の向こうから 朝が来る 一枚ずつ隙間を濡らして 生まれたばかりの 朝が来る やがて 街は光に塗りつぶされ 影が描く市松が ..
-
風を追う人 (道半ば Spin-Off)迷いながら生きることを 恥ずかしいと思ってた 喜びと悲しみの間で揺れながら 哀しいとか寂しいとか 口にすまいと誓ってた たとえ心が破れて痛みを覚えようと ..
-
道半ば ~Happy Birthday to “M”~人生の日々を なにに例えよう 深い森へと誘う一筋の道か 星を導きとして往く舟か 標なき空を一心に舞う鳥か そうだ 人生の日々は渡りゆく鳥に似てい..
-
老樹 ~花盛りの春~大きな桜の木がある 老樹と言っても差し支えない 大きな桜の木が 生きることと死ぬることに さほどの違いはない 体の有り無しくらいだと それが祖父の死..
-
君は夜更けの虹を見たことがあるか物憂い心で 夜空を見上げる 息を殺して 瞳を凝らして どこか遠くで 空に突き刺さる 犬の慟哭 涙を誘う 恋は移ろうもの 潮に流されるように..
-
散りゆく桜を見るためにここにいるのではない時の川の淵で 見上げたその花は 春に霞んだ空に 淡く色づいていた 三寒四温の巡りが精彩を欠いた この春 それでも空の色は蘇っていく..