記事「ポエム」 の 検索結果 3079 件
-
もしも時を掴めるならふとした瞬間に気づくことがある 心の隅にうずくまった哀しみという記憶に 拭えない 消せはしない重たい荷物は 涙に染まったままの散らばったジグソー なにげない..
-
国リンピック (オリンピックに非ず)2020年 この国にオリンピックが来るという いろんな準備に奔走する人が増えてきた その傍らで妙な薬草を売る店が台頭し それを口にして自我を壊す人も増えてきた 20..
-
面影橋路面電車の 黄色い背中が ふいに眩しく見えた わたしは一人で 面影橋を 小さく渡った 川面を飾る 陽射しの煌きが 少し冷たくて わずかに 肩をす..
-
霧明け霧明けがつくる野辺の朝露が 弾けるようにピチカートを奏でる 朝の光が目覚めを誘うように 微笑みをいざなうように ふいに心が擦れ軋んだ時に 哀しみを癒やすかのように..
-
タータンチェック夏に灼けた肌が そっと冷めるように 恋の終わりは あまりにも 密やかに 秘めやかに 熱い恋だったけど あの日初めて知った 冷めるのと 醒めるのは 似ていると 紙..
-
薄玻璃わたしの心は壊れやすいの 壊れないように守っているだけ 誰だってそうでしょ fragileの荷物には そっと手を添えるわ あなたの心は壊れやすいの 壊れはしないと信..
-
別れの風景、その一瞬別れの風景の一瞬が これほど美しいなんて ぼくは知らなかった 飲みかけのオレンジジュース 氷はすでに姿を隠して 汗をかいてたはずのグラスも 乾いた肌をしてる ..
-
いつか、あなたに逢った時に足元から湧きいづる 虫の音を聴きながら 風と手をつないで そぞろ歩けば あなたに 教えてもらった 小さな花屋は 閉じて久しいみたい それから あなたが好きだっ..
-
餞送きっと見ないテレビをつけて 夜更けの静かを追い払う 孤独という名の蛍が 季節外れに舞う 宴の喧騒がまるで 遠い昔の事のよう またねと一言 その余韻が 耳の中でリフレイ..
-
社日の鶺鴒社日の林を辿れば 鶺鴒 啼く 秋めく空の蒼い色 透明に色づく 静かな陽だまりの中に 佇む人 黒髪 風に遊ばせて 秋を泳いでる 形もなく 流れ行く水の瀬..
-
常磐緑色 (R.O.C #11)束の間の通り雨 微かな遠雷の余韻 眩しい陽射しが戻れば そこはもう早秋 見上げれば空の蒼 透き通る風を招く 洗われた葉は常磐緑 ちらちらと早秋 凍てつく..
-
静寂を聴きながら行き場を見失って 迷いあぐねた通り雨が 街を濡らしていった後 道路を叩く名残雫が 不意に冷たい風を呼ぶ 夜気はすでに 秋の気配を増して うずくまっている ..