記事「ポエム」 の 検索結果 3079 件
-
旅 ~一期と一会~長い長い旅の途中で 瞳を捉えて放さなかったもの 夕間暮れに紅く染まった山の端の静けさ 深い深い杜の翠のちらちら揺れ惑う木洩れ陽の儚さ それからあなたがくれた夕凪の微笑み ..
-
白群色 (R.O.C #10)哀しいくらいに 白群の蒼 終わり始めた 夏の空を埋める 眩しい陽射しに 蝉 かしましく 終わり始めた 夏を歌い染める 誰もが 疑いもしない 明日が来るこ..
-
大河の一滴ガンジスの揺蕩いが 美しいと言ってた貴方 もしかしたら 一人で その一滴になってしまったの? ガンジスの風景に 溶けるように逝った貴方 さよならも言わせずに ありがと..
-
篝火篝火の焔 黄昏を燃やせば おりからの風はまだ 熱をはらむ 群れる空蝉 黄昏に染まれば 気の早い蓮の花 蕾をほぐす 暮れゆく夏の日 暦は秋を招く ..
-
魂祭魂祭の近づけば 秋へとゆらり 静かに ひめやかに 季節が動き始める 漂うは香の余韻 秋へとゆらり 哀しむ暇もない 仮初めの空 風が砂..
-
あなたは 誰二次元の記憶の改札を透明な風に姿を変えて抜ける 古い蛍光灯見上げて朧気な息を深くついてみる 人の気配などまるで見当たらないプラットフォームを月が射抜く 軽い眼前暗黒感..
-
あの雲に 糸電話どうしても叶わない 夢の往く音を 遠ざかる季節の 別れの言葉を 夜を見張る星座の 密やかな足音を 星になった人の か細い声を 聞きたいな 聞きたいな ..
-
サンカヨウの花幸せについて語れば 嘘くさくなるし かといって 何も言わずにいるのも 正直ではないし 同じ咲くなら 透明な響きを 風に載せられる 花になりたい ..
-
白藤色 (R.O.C #9)白藤色の便箋 梅雨空に届いた 傘に隠れて一人 見慣れた文字を辿る 遠い季節なら忘れた 涙なら なおさら 頬にこぼれた雫は それは涙じゃなくて 雨 ..
-
露草色 (R.O.C #8)深更の町に窓を開いて 雲の切れ間に星を数えてみる 春播きの種が花を開いて 梅雨の窓辺に鮮やかを添えた 口ずさむ そっと Serenade あの日 ..
-
三社祭三社祭の賑やかを 肩に背負って歩けば 折からの皐月風が お囃子を拐う 君の手をとり仲見世の 風鈴に憧れ 折からの皐月風が 届けた鳩の声 細い路地..
-
おおぐま座 (Constellations #2)北の空に七つ星 おおぐま座の長い尾 ピアノの黒い鍵盤を 選びながら叩く 夜更けた町の鼓動が 窓の向こうから届く ピアノの白い鍵盤を 触れながら数える ..