記事「ポエム」 の 検索結果 3079 件
-
蛍伝説仄か 炎 燃やすために 風に舞うのか 遥か遠く 想い伝う そのために舞うのか 夜空の星明りに 負けじと燃える 空にかかるか 風にたゆたうか 紛れもない ..
-
スピード木立を抜ける道 フロントガラスから 木漏れ日が射し込んで あなたがチラチラする 煌く初夏の風 窓の外の景色 音もなく行き過ぎて わたしはドキドキする この道..
-
真実 ~紛うことなき~吹きぬけた風が 落としていった空のかけら その哀しいまでの透明を 君は見たことがあるか 吹きぬけた風の 遠ざかる後姿の その哀しいまでの孤独を 君は見たことがあるか ..
-
不忍不忍 そのほとりで 西の空を 見上げれば 家路を 辿る鳥の 影が淡く風に揺らぐ 小さな 小石を蹴る 水面渡る 波紋数え 和らぐ 日の光は 唇を紅に染める 風..
-
迷路人は 迷路の中で生まれてくるのだという 深く 先の見えない 細く入り組んだ迷路で 迷い 手探りしつつ 歩みを進めるのだという いつも 自分の力で 歩くしかないのだと ..
-
戻り橋戻り橋を一人渡る 君と二人では 渡らないと誓ってた とても小さな橋だけれど 君と渡るには あまりに重すぎたから 行きつ戻りつ それが定め 手の届かない運命な..
-
杜若次の横断歩道でさよなら 君はそう言った この短い距離で 君の手の温もりを覚えておくよ 春の足取りはあまりに早くて 追いつけないくらい 君をそばに置いとけるほど 二人は大人にな..
-
姉羽鶴ヒマラヤの峰を越えて 渡りをする鳥がいるという 薄い風を翼に抱いて なにを見ているのだろう ヒマラヤの峰よりも 高い天空へいつか人は行く 先月見送ったあの人は 今..
-
白い蝶古びた町の 祭り祝い 甲冑の響きも そぞろに 長い歴史に 思いを馳せる 人はなんて 哀しいのでしょう この世に生まれて 死ぬるまで どれほどに伸ばしても 届かぬ 夢なんて まる..
-
ポラリスの風穏やかな夜のしじまに 煙草の煙が絡んで またひとつ どこかの家が眠りについた 街灯が描くサークル 黄白く煙るように 静やかな 夜風を招いているみたい 迷いつつ ..
-
春蝉春蝉のすだき 松風に重なり 静けき空に 遥か駆け上る 五月に光る 木漏れ日を纏い 耳に響く 引き潮の囁き 紅の空に 立ち上がるは松影 夏を思わせる 寂..
-
早苗月早苗月 来れば 風はまたひとつ染まる 若葉の碧と 雲の光る白 五月雨と 呼ぶには まだ早いこの日に なぜと問えば 答えるものはなし つつじの白と紅の 眩しさに..