記事「ポエム」 の 検索結果 3080 件
-
引鶴この町を 君は出て行く ことさらに 言葉を重ねずに さりげない 春風がいま 音もなく ドアを閉じた さよならと その一言が 最後まで 言えずじまいのまま 寂..
-
カーテン啾々と降る雨の隙間に 聞こえてくるのは 去り行く冬の足音と 春の歌声 季節を隔てるカーテンなら もっと優しくして すすり泣きの雨じゃ寂しくて さよならが言えない ようこそと..
-
悔過 ~沈丁花の薫り~今年初めての沈丁花の薫りが小道の夜にひとつ落ちていた もうそんな時期かとひとりごちて南の空をこっそりと見上げた 君の家の庭に咲いていた沈丁花と君の上品な顔を思い浮かべた シリ..
-
Afterglow PartⅡ薄暮の光集めて 精一杯開けば 漁り火の灯りのように 揺らめき燃え上がる いずれ散り行く定めと 知りつつもことさらに 哀しむでもなくひたすら 咲きなんとするか 錦..
-
Afterglow夕映えの紅が 稜線を愛撫するころ あの約束の場所で 雑踏と喧騒の 行き交う町の片隅で あなたの姿待つね だから必ず見つけてね だから必ず見つけてね
-
篝火花窓辺にそっと 鉢植えを置いた 浅い春の 日射しを呼び込むために 通りかかった 柔らかな風が 気付くように 小さな祈りこめながら この小さな花びらみたいな 切な..
-
いつか遠い日に深い森の中を 緑色の木漏れ日を 肩に揺らしながら 歩いてる君 時に深呼吸して こぼれてる微笑を ぼくは愛おしいと 改めて思う 雨が降れば その頭を濡らすだろう..
-
紅空に明日は君とぼくとの 記念日だね 四回目の 覚えていてくれるかな 確かめる術はないけれど 毎年足を運んでいたカフェは すでに別の店に 店名も佇まいも すっかり変わって面影すら..
-
君を抱いてカーテン越しに 通り過ぎてゆく サイレンの音 それさえも 今夜を飾る壁紙のよう 特別じゃない 記念日でもない なにげない夜 それこそが素敵 普通ということが ..
-
包まれて 眠りたいこんなふうに 寂しい夜は 月を見てはいけない ブラインド下ろそう バーボンの香に 逃げてしまおう 心の隙間に 月の光は冷たすぎるから グラスの肌を 指でなぞっ..
-
midnight song遠い灯りに目をこらす 夜更けのバルコニー ふとあなたの横顔を 風が届けた 瞬く星のいたずらか 夜更けのバルコニー ふとあなたの囁きが 聴こえたような 心はずるい..
-
化石化する街彼の携帯電話 その小さな画面に アンモナイトの写真が 埋まっている ビルの壁の中に 閉じこめられている 色を失った化石が 街を眺めてる 冷たい壁の中で なにを..