記事「ポエム」 の 検索結果 3080 件
-
白滝早春というにはまだ早い 冷たい風に背中押されて 漂泊のあの雲のように 流れるように辿りつけば 白滝の真っ白な花びら 丸い優しさを教えてくれる 枝垂れた細く長い指が ..
-
春告鳥雪解けの凍え水 早春の陽に煌く 春告の声 渡り 梅小枝 蕾咲く 積んだ日々に 別れを 喜びにも 悲しみにも 訪れることはない 次の朝も 夜の月も ..
-
うつろひ労しき 空に揺れる星 哀しきは 心のうつろひ 我思う 人の心とは 徒に うつろひゆくもの 雨氷の輝きに添え 心 暗きわだつみを往くな 愛しきものを想え 心 ..
-
夢、いつの日もわたしの夢は 今も生きていますか 星空の片隅で 輝いていますか わたしの夢は 今も生きていますか 変わらない毎日に 埋もれていませんか 子供の頃に 思い描いて..
-
絵踏 ~惜別の一瞬~星河揺れる 夜空見上げ つぎの冬に 思い馳せる 揺れる星は つぎの冬も 同じ場所に めぐり戻る 冱て返るを 繰り返して 春はきっと 届くけれど 今の..
-
片栗遠く峰は朧に霞み 山焼き後の静けさ 穏やかな日差し 髪に踊るも 麗らかと言うには 程遠く なにげない日々の繰り返し 凪いだ心に石を投げる 三寒四温の春は..
-
暮れるPhotograph by Kurumi 美しく暮れる ほんの一瞬を そっと切り取って ポケットに忍ばせた わたしの心を 震わせてくれた ほんの一瞬を あなたに届け..
-
古恋鳥 ~いにしえこふるとり~ふいに人は 過ぎし日に身を投げて 深い森に 行き場を失う ふいに人は 古に身を寄せて 深い霧に 道を見失う 長い旅路の 唯一の伴侶は 人ではなく 夢でも..
-
セレナーデ月明かりに揺れる 小舟にのれば たどりつける 星きらめく雲の上に 髪に触れる風は 雲海のゆりかご 誘うは たおやかな夢物語 ぼくはただ 口ずさむ あなたへの セレナーデ
-
見舞い PartⅡほぼ1年ぶりに会ったのは 横浜駅前の小さな喫茶店 冷たすぎる風の香りは まるで透き通った氷のよう 会うたびに丸みを増す 昔は大きかったはずの背中 若い頃は飲まなかったコーヒーを..
-
オブラート星が空を飾っている そのほんのひと時に 降っていた雨は上がり 町中が凍えている朝 空気そのものがまるで 凍っているみたいで 濡れそぼった道路の色は 黒々と光っている ..
-
雀よ 雀よ PartⅡ俺たちは集まった 3年ぶりに集まった 電車が駅に着くたびに 改札を抜ける懐かしい顔 俺たちは集まった 恩師の墓参りのため まだ新しい黒々とした御影は まっすぐに屹立していた ..