記事「ポエム」 の 検索結果 3080 件
-
雨不意の雨 きっと通り雨 ショーウィンドウに 背中を預けて 通り過ぎる車を数える 不意の雨 きっと通り雨 やみそうもないかな ひとりごちながら 水溜りの波紋数える ..
-
夕凪暮れてゆく春の海が その色を変えてゆく 穏やかに優しく その色を変えてゆく 移ろいゆくは季節 心模様もまた同じ 秘めやかに人知れず その色を変えてゆく あの頃ぼくが..
-
桜貝水平線の向こう側に沈み行く夕日は 西の空一面を紅に染めた 春の浜辺の風はまだ少し冷たく 君はそっと肩を抱いた 波打ち際の桜貝 拾い集めながら 今は盛りの春を 指先..
-
舞花ひらひらと舞う花びらを 琥珀のグラスに浮かべて 春の月を重ねた 夢に見る場面みたい 人の心は まるで春の宵風に似て 移ろい 儚く かそけき琴の調べ 千々に乱れつ..
-
あの花のように春の小さな風に 寄り添うように咲いている あの花のように 満ち欠けを繰り返す月を見ながら ささやかに ひそやかに 咲ければいい それでいい
-
黄昏の風景さっきまで晴れていた空に 雲が増えてきた 風の匂いも少し変わったね 雨が降りそうな気配 黄昏の風景 風に吹かれている 君の横顔が好きで ふと気がつけばじっと眺めてる 堤防沿..
-
一人の夜BGMを消した静けさの中で 一人見つめるテールランプの赤 疲れた車の列 溜息の渦 夜の冷たさは冬の残り香のよう 車のデジタル時計が午前0時を過ぎた ただ今日が明日に 今日が昨日に..
-
結ぶ糸緩く長い坂道 君の後ろを行けば 転げてゆく風に 後れ毛が揺れた 春の気配 色濃く 冬の色は褪せゆく 必ず来る次の冬を ふと想う 人の心の色は まるで季節にも似..
-
甘い記憶ぼくが初めて君の名前を呼んだ時 少しはにかみながら返事をしたよね どこまでも透明な早春の青空は 微かに冷たい風を運んでいた ぼくが初めて君の横顔を知ったとき 少し物憂げな目で空を..
-
夢に咲くセレナーデ目覚めれば 儚くも消えてゆく 夢のように 青白い月の色 駆けてゆく風を染める 指が辿るピアノの音は 降り注ぐ音符のスコール 夜空の黒が心震わせる 両手で肩を抱い..
-
今でも・・・君が好きだったオープン・カフェは いつの間にか店を閉じてた 通りを眺めるベンチに 並んでた二人もいない 橋の上から見えた景色も いつの間にか姿を変えた それに合わせるように..
-
惑わされず 流されず知っていたはずのことを いつの間にか忘れるなんて 人間は悲しいね とても悲しいね 例えば 空の蒼さや 咲いた花の美しさに 素直に驚いていた 少年が懐かしい ..