記事「ポエム」 の 検索結果 3080 件
-
潤い刺々しく乾いた日常を抜けて この部屋に戻ってくる わずかに開けた窓から レースのカーテンを 押しのけるようにして 微かに甘い匂いのする 冷たい秋の夜風が入ってくる ..
-
十六夜十六夜の月 欠けゆくは日々 立ちすくむ夜 古の夜 風はさやさや 月がゆらゆら 水にさやさや 揺れてゆらゆら 十六夜の月 雲になびけば 万葉の地に 秋の立ち風 ..
-
吐息貴女の吐息で 夜の窓が曇ってる 街灯りが滲んで映るよ ほら 星明りさえも 抱きしめた腕の中で 指先で貴女をたどれば 濡れてゆく吐息が 街の音を曇らせてゆく 髪にキ..
-
伝言板誰が書いたのか 小さなメッセージ 言葉になり損ねてる 殴り書きで刻まれた 小さなメッセージ 言葉になり損ねてる それはまるで 白くなれなかった雪..
-
風の道♪ 細い道に立つ ぼくを押しのけて 一陣の風が 走り抜けた 淡い陽炎 夏の名残に 色めいた 君の頬 すでに秋の色 遠ざかる景色 記憶を縁取って ..
-
夢飛行♪ 誰もいない 草原で 仰向けに 寝そべってみれば いつの間にか 夏よりも 少しだけ 雲が高いね 知らず知らず 生えてきた 翼広げ 雲の向こうへと 横になって 伸び..
-
最後のキス最後のキスを覚えてる? 楡の木陰に隠れて 木漏れ日を映した瞳 微かに潤んでいたのは気のせい? 最後のキスを覚えてる? 梢を抜けた爽やかな風が ぼくたちの足元に立ち止まった..
-
9月夕刻が近付けば 海風は西に向かう 入り江に満ちる 茜色の西風 君が好きだった もうすぐ通り雨が 茜色の西風を 叩き始める それを合図に 窓を閉じよう ..
-
長月長月の 夜のしじまに 冴えるはただ 満ちゆく月 朧に霞む 雲の白き肌に 投げかけるは 光の筋 清けき (さやけき) 風の歌は 読み人知らずの 子守唄 十五夜に向かい 天..
-
夏の去り際相変わらずの陽射しの中 一人 歩いてみる 木々のざわめき 光立つ木漏れ日 色めきたつ小鳥たち 刺すような陽射しじゃなく かといって 穏やかでもない 夏と秋のせめぎあい ..
-
あの頃のわたしあのころのわたしは いつも見ていた 海を見ていた 松林を抜けて そんなわたしを きっと海は知っていた 寄せては返す波の裏側で 優しくわたしを見ていた 木々の作..
-
あなたを想うすれ違う風 頬を撫でれば 移ろう季節に あなた 想う 雲間から射す 一筋の光 波頭は金色 あなた 想う ゆるやかに流れてる 消えない歌は 明日につながる わ..