記事「人生」 の 検索結果 25723 件
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秋はそこまで――コオロギ初鳴き耳鳴りがひどい。深夜三時。街は静かだ。しかし、よくよく耳をたてると、コオロギの音がする。 それは昨夜はじめて聞かれた。まず疑った。耳が狂ったのか。その前の晩までは夜遅くまでセミが鳴いていたのに。..
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疲労――三十分横たわれば……深更二時に目を覚まし、そのまま夜明けを迎え、働き、帰宅して風呂を浴び、飯をこしらえ、夜まで生活を続けるのは辛い。 夜九時。食事の後片付けを辛うじて済ませ、ゴミの始末をすると、もう、身体も心も動く..
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普通――であることの困難朝起きて勤め先に向かう。このことが久しくできないでいた。 気がふさいで、目が覚めても動けない。ベッドに倒れこんでいるだけ。たとえ奮発して身支度を整えても、玄関口で座り込んでしまう。登校拒否児その..
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未明――ラジオとともにみている夢が分別臭いものになり、白けてきて、しばらくして目を覚ました。何時か。二時ころだろう。暗闇でラジオをつける。表示は、はたして二時一分。 もう、眠れる気配はない。のうのうと横たわっているこ..
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夏の朝暑い夏の日のはじまり、カナカナ蝉が鳴き始める。大群のこの蝉の声に追われたことが、昔、あった……。 夜明け近い林。カナカナカナカナ……。どしゃ降りのような蝉しぐれ。いつ止むともしれず、音の洪水..
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深夜に――うつ病者のつぶやき朝起きるのが辛く、気分が重くなるのを避け、九時か十時には寝てしまう。そうすると、当然ながら、早すぎる時間――二時か三時に目が覚める。 冷房は、いつしか止めたらしい。さほど暑苦しくもないが、息が詰..
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夕暮れに――蜩の声机に向かっての作業に倦みつかれてベランダに出た。 作業に取りかかるときはまだ陽射しは厳しく、カーテンをひいた上に冷房をつけていたのに、部屋を出ると、もう涼風が吹きわたり、夕闇が迫っていた。 ..
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娘から着信あり。宴の果てに気が付くと、軽い二日酔いの朝だった。起きようとしても、身体がベッドに引き戻される。無理はすまい。日曜日であることを確認して、安心し、またしばらく寝込む。――そんなことを何度か繰り返してから、十時過ぎに..
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これでいいの?――或る男と女のやりとり夜半、男の電話が鳴った。付き合っている女性からだった。 「ねぇ、わたしはこれでいいの?」 「え、どういう意味? あんた自身のことかい。それとも、オレとの関係?」 ――ドキリとする。 男..
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一夜の放浪――野毛から関内へ酔ったあげく、人のいない街を転々、寝心地の良い場所を探してさ迷い歩いていた。 ひさしぶりの野宿。ホテルに泊まる金は持っていたが、このところの「金を使わない」という癖――というより、その必要あって..
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ドラマと現実――広末涼子と竹内結子の場合出産明けから活動を再開しつつある広末涼子と竹内結子。 ともに80年の生まれ。涼子は03年末に妊娠5か月でモデル兼デザイナーと、かたや結子は05年に妊娠3か月で梨園の中村獅童と「できちゃった結婚」..
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ポトスにつく虫ベランダで、過日植えつけたポトスの鉢を見ていると、その植物の葉の面、へり、鉢の表面などいたるところに細かな虫が這い回っている。 もう少ししっかり根付いたら、職場の女の子にもって行ってやろうか、な..