記事「古代史」 の 検索結果 454 件
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学界体制の根本的欠陥(2)-「支配の具体相」が把握できない体制的理由―(ⅰ)(前項の続き) 2.学界体制の根本的欠陥 前項で述べたような枚数の意義を把握するだけでも、学界体制の欠陥が見えてくる。以下、列挙していこう。 (1)発表場所がない 第一の問題は..
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学界体制の根本的欠陥(1)-「支配の具体相」を把握するために必要なもの―前々項で、古代史研究者が取り組むべき課題として「支配の具体相の把握の緻密化」を挙げた。 とはいえ、古代史学界では、この課題に対応できているとは言えない状況である。 詳しいことは、拙稿..
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2013年、古代史研究者は何をすべきか?(3)-「支配の具体相の把握の緻密化」―(前項の続き) 2.2013年、古代史研究者は何をすべきか?(承前) (2)「支配の具体相の把握の緻密化」 では、2013年に古代史研究者は何をすべきか? もちろん、取り組むべ..
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2013年、古代史研究者は何をすべきか?(2)-ある「基地反対運動」からの離脱―(前項の続き) 2.2013年、古代史研究者は何をすべきか? (1)沖縄の経験―ある「基地反対運動」からの離脱― では、2013年に古代史研究者は何をすべきか? それを語る..
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2013年、古代史研究者は何をすべきか?(1)-2012年の古代史学界・「一般の人たち」・選挙ーさて、昨年の最終回となった前項で、2012年を「『3.11』が底流化した年」と位置づけた。 では、2013年、古代史研究者は何をすべきだろうか? 本項ではまず(年が改まったばかりなの..
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『律令制研究入門』を嗤ふ(5)ー(東)アジアにおける律令制研究と政府の援助―(前項の続き) 前項までの記述を読まれた方は、「何だ、結局、こんな本、意味ないじゃん」と思われるかもしれない。 下手をすると日本律令制国家を(東)アジアの中で位置付けても意味はないという..
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『律令制研究入門』を嗤ふ(4)ー本書と原発と「東大話法」―(前項の続き) 前項までで述べたことを整理すると、次のようになる。 (1)古代史研究の目的が不明になりつつある中で、律令および律令制国家を「東アジア」の中で論じることの意義が明確化されていない..
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『律令制研究入門』を嗤ふ(3)ー「東アジア世界」と行政機構論―(前項の続き) 前項前半で、天聖令について解説したが、なぜ、学界を離れている私にこんなことが可能かと言うと、本書に書いてあるからである。 すなわち、・大津透「北宋天聖令の公刊とその意義」..
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『律令制研究入門』を嗤ふ(2)ー天聖令はなぜ、報道されないか?―(前項の続き) とはいえ、この本、研究上、無益かといえばそうではない。 そもそも、本書刊行の契機となった北宋天聖令が画期的発見である。 ご存じない方のために、一応、解説しておくと、..
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『律令制研究入門』を嗤ふ(1)ー「最適な入門書」?-『律令制研究入門』という本が、国書刊行会から昨年、出版された。 簡単に言えば、日本律令国家およびその基本法典である律令を、(東)アジアの中で位置づけようという本である。 尤も、こうい..
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古代社会と「ルーツ」-大和国高市郡の人事抗争ー(3)(前項の続き) この抗争において、高市連氏側の詳しい動きを伝える史料は現存しない。 したがって、その在地首長としての詳しい状況や認識を直接、把握することはできない。 しかし、抗争の..
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古代社会と「ルーツ」-大和国高市郡の人事抗争ー(2)(前項の続き) 抗争の焦点になったのは、前項でも述べたように郡領という官職であった。 郡領というのは、郡を統括する郡司の中の大領・少領を指す。 律令制国家の官職は四等官と言い、(1..