記事「古代史」 の 検索結果 454 件
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「無用学問」という認識(4)-石母田正の限界(ⅱ)-(前項の続き) 第三の原因たる「次世代には状況が変わる」という認識は、完全な誤りだった。 南部の文中、H氏なる人物が登場する。石母田が期待していたらしいことは、引用(5)直前の次の言..
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「無用学問」という認識(3)-石母田正の限界(ⅰ)ー(前項の続き) 第二の原因たる、過去の事実の一般的意義に対する高評価については、「外部の目」に対する意識の弱さを指摘できる。 過去の事実・諸資料が、前述のような一般的意義を有しているこ..
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「無用学問」という認識(2)ー歴史学の「有用性」と石母田正ー(前項の続き) なぜ、歴史学が「無用学問」化するのか、を考える上で示唆に富むのが、今月の『日本歴史』(765号)に掲載された南部曻「石母田正氏との対話ー自説を撤回することについてー」である。 ..
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2011年を振り返る「誰もが価値観を揺さぶられた年」と言われた2011年が終わろうとしている。 今年、始めたこのブログも、本年中の更新はこれで最後としたい(生徒はいよいよ追い込みの時期に入り、仕事が立て込んで、..
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「非敵対的矛盾」って!?-なぜ、歴史学界は良くならないか?-(2)(前項の続き) 『歴史学研究』(以下、『歴研』。なお、発行主体である歴史学研究会は「歴研」)が犬丸のインタビューを行った理由自体は、インタビュー冒頭に明白である。 最初に、「まず、日本にお..
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「非敵対的矛盾」って!?-なぜ、歴史学界は良くならないか?-(1)本ブログ開設前の5月に発行された『歴史学研究』879号に、犬丸義一のインタビューが掲載された。 「リレー討論 歴研創立80年に向けて」の第1回である。 犬丸義一と言っても知らない人が..
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デモと「独裁」-「混沌」と過去の事実ー『週刊金曜日』の最新号(12月3日号「雨宮処凛、本誌を占拠する!」)を読んでいて、気付いたことがある。 民主化・「格差解消」・「脱原発」などを求めるデモと、小泉元首相や橋本大阪市長のような「..
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自殺と古代史ー「意識の内部の支配」研究の重要性ー民主党政権の「変節」や大阪W選挙の結果を見る限り、新自由主義が復活しそうな気配である。 それは貧富の差が、今以上に拡大することを意味している。 同時にー考えたくはないことだがー自殺者や「..
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最高研究機関の実態・補足「最高研究機関の実態」で依拠した、国立歴史民俗博物館教授・井原今朝雄の近況報告に訂正が入った(『日本歴史』763))。 該当部分は、このブログでは引用していないのだが、一応、示しておく(引用..
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学会誌で「知ってるつもり?!」!-『日研』特集ー昔、「知ってるつもり?!」というTV番組があった。 関口宏の司会で、歴史上の人物を取り上げ(存命の人物を取り上げることもあったらしいが)、その生涯を辿るという番組である。 尤も、そこ..
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「事実と理論の緊張関係」と「革命」(3)-「事実と理論の緊張関係」の現代的意義-(「『事実と理論の緊張関係』と『革命』(2)の続き) 仮に現代に「革命」が起こったとして、それが正当性を有する最低限の条件は何であろうか。 それは、現在よりも人権状況が悪化することがあ..
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「いい人」の「悪事」-今、一番怖いことー『朝日新聞』(朝刊)に連載されていた「研究者の辞表」が終わった(10月17日付~11月6日付。全21回)。 原発問題を扱う「プロメテウスの罠」の一環である。 趣旨は「情報は誰のものか..