記事「外国人」 の 検索結果 4956 件
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十三 微笑みの先にあるもの(2)退去手続きの間にホアホアの所在を突きとめることが出来ない場合、九鬼は送還される段になって、成田空港で最後の一押しをしようと考えていた。 その思惑も叶わずメイランは、謎の微笑みを残して再び在留する..
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十三 微笑みの先にあるもの(1)あの日から九鬼は陳美蘭の動向調査を、埼玉出張所の入国警備官に依頼していた。 どちらに転んでもおかしくはない状況に、陳美蘭はいた。確かに申請書に虚偽の記載があったし、署名しているのは陳美蘭本人なの..
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十二 偽りの口頭審理(12)協議の結果、入国管理局は陳美蘭に「日本人の配偶者」として在留することを認めることにした。 不許可、そして退去強制という結論でなければ、行政訴訟は提起されることはない。一見して苦渋の決断と映る結果..
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十二 偽りの口頭審理(11)抗議を受けるまでもなく、入管は西山の報告を受けた首席入国審査官が、本省の訴訟担当検事に事情を報告していた。 内部手続である裁決について言えば、どのような取り調べであっても、違反容疑が確定している..
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十二 偽りの口頭審理(10)東京入国管理局の正面玄関から陳美蘭は出てきた。傍にはメイランの腕をしっかりと握った片岡がいる。 退去という判定が出た口頭審理の後に、法務大臣の裁決を望んで異議の申し出をした。 口頭審理の最中..
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十二 偽りの口頭審理(9)しかしそんな西山の思惑を越えて、陳美蘭の周辺の状況は変化していたようだった。まさか公務員の男が陳美蘭と付き合っていたとは想像もしていなかったし、その男が陳と結婚する等とは知り得ようもなかった。 ..
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十二 偽りの口頭審理(8)陳華平という男が何をしてきた男なのかについて、西山は知ってはいなかった。 稲山たちがずっと追いかけている男であるとしか知らなかったが、稲山たちの熱心さから推測するに、その男はかなりの大物であろう..
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十二 偽りの口頭審理(7)審判部門の首席入国審査官は西山の話を聞いていて、見る間に眉間の皺を深くしていた。 「それは誘導尋問ととられかねないぞ、西山君。在留特別許可ということになれば、彼らもそれまでのことについて何も言わな..
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十二 偽りの口頭審理(6)「で、でも、それはそうとして、あなたが結婚したのは陳さんが不許可になってからじゃないですか。 強制送還されそうになったから、慌てて結婚というのはどうなんでしょうね」 「慌てた訳じゃありませんよ。..
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十二 偽りの口頭審理(5)「冨樫先生がそう言った。そう言っているというのですか」 「ええ、取り次ぎというのはそういうものだと言っていましたね。申請者が言うことを信じていると。まさか離婚しているという事実を隠すなんて思いもしな..
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十二 偽りの口頭審理(4)口頭審理室で西山と対峙する片岡はもう以前の片岡ではなかった。自分に自信が持てずに悶々としていた頃の片岡のおどおどとした様子はそこにはない。 何しろずっと焦がれていた陳美蘭との結婚を果たし、妻を救..
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十二 偽りの口頭審理(3)冨樫は西山の術中に嵌ってしまった。西山は離婚した夫をそのまま夫として記載したのが単純な誤りではなく、陳美蘭が故意に事実を告げないで記載させたものだと言わせたのだった。 これで陳美蘭野退去強制は決..