記事「外国人」 の 検索結果 4956 件
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十二 偽りの口頭審理(2)西山の曖昧な返答を冨樫は、美蘭が自分の身を守るために責任放棄をしようとしていると、勝手に想像して受け取ってしまった。 短い面会時間しか取れない冨樫は、収容されてからの美蘭と話をしていなかった。 ..
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十二 偽りの口頭審理(1)口頭審理室には西山と冨樫の二人だけだった。 「どのような理由があるにせよ、申請書には事実を記載しなければならないのだよ。先生も取り次ぎを業としているのですから、そこのところはご理解いただけますね。..
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十一 混迷する違反調査(12)口頭審理を請求した容疑者はすべて異議の申し出まで行くのが通例だから、異議を申し出たとしても在留を認める理由がないとする裁決が下りるような決定的なものを見つけるか、もうひとつには在留を継続することを諦..
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十一 混迷する違反調査(11)口頭審理に当たっては、容疑者と証人に対し、期日を指定して取り調べをしなければならない。 西山は記録を見ながら、容疑者と不法残留後に婚姻した夫を取り調べる前に、申請手続きを取り次いだ行政書士の冨樫..
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十一 混迷する違反調査(10)違反審査が終了し、口頭審理の請求をしてきた事件の書類が山積みとなっていた。 その殆どは日本人や永住者と婚姻していることを理由として、在留を希望するために口頭審理を請求してきている事件だ。 丹..
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十一 混迷する違反調査(9)事件は違反審査をあっという間に終えると、特別審理官の口頭審理に回された。 不法残留は動かし難く、違反調査が終わり、引渡しを受けた入国審査官による違反審査でも、違反の事実を調べ、認定するだけだから..
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十一 混迷する違反調査(8)ただ、そうした美蘭の願いは入管に聞き届けられることなく、美蘭の申請は不許可となって収容されているという。 こうなっては片岡と結婚して、日本人の配偶者として在留させてくださいと申し出るしか無いとい..
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十一 混迷する違反調査(7)片岡は通常一週間は掛かる戸籍の記載を、三日で終わらせようとしていた。時間が惜しかった。美蘭は収容場という入管施設に閉じ込められている。一刻も早くそこから助け出したいと心は逸るばかりだった。 冨樫..
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十一 混迷する違反調査(6)「そうよね、離婚しているのでしょ!でもね、あなたの申請書には在日の親族として陳華平さんの名前が書かれているのよ。夫としてね。 これが事実に違背する虚偽申請だとされたようよ。事実と違うことを書いて申..
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十一 混迷する違反調査(5)「いいえ、理由なんてどうでもいいのです。入管は最初から許可するつもりがなかったのでしょうから。・・・でも、聞いてみたいわ。その理由を」 そう言って艶然とした微笑みを浮かべた陳美蘭は、線の細いあやふ..
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十一 混迷する違反調査(4)簡単な調査だと言われていた。 月島警守長は陳美蘭を前にして、事件記録を広げながら何から話そうかと考えていた。 在留資格変更許可申請が不許可となった不法残留事案だから、不許可となったことだけを..
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十一 混迷する違反調査(3)「麻取は何故その時、二人を捕まえなかったんですか」 九鬼の問に海老川は答える。 「薬物で追いかけていたのは劉真栄で、陳華平と稲川には逮捕状が出ていなかったということです。 何でも薬物を入手し、..