記事「外国人」 の 検索結果 4956 件
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十三 蟻地獄の罠(4)これだから摘発集中月間は嫌だって言うのだ。処遇管理係の柴崎は面会者の余りの多さに辟易していた。 深夜、早朝を問わないで、次から次へと摘発された身柄が収容されてくる。摘発に従事している入国警備官も..
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十三 蟻地獄の罠(3)「お前がホアホアか」 男は薄明かりの中で顔を上げ、こちらを向いたほっそりとした相手が、留学生崩れの中国人だと知っていた。青臭い学生崩れが悪戯をしているという認識しかなかったのが、男に常にはない油断..
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十三 蟻地獄の罠(2)男はその暴力団の周辺構成員であった。縄張りの締め付けを命じられて、中国人グループの本丸に乗り込んできたのだった。 何、どうということはない。ちょいと痛めつけて、仕入先をこちらの息の掛かったところ..
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十三 蟻地獄の罠(1)妙に薄暗い部屋だ。玄関の鍵を掛け忘れたのか、ドアノブを捻るとあっけなく男は部屋の中に入って行った。 部屋の中には異臭が漂っている。男にはその匂いが何物なのか直ぐに分かった。大麻樹脂を炙った匂いだ..
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十二 変化そして変貌(12)それはリトルリーグの置かれている環境についても言えることだった。 子供なのだから例えボークであろうとも、そこは大目に見てやろうと九鬼が思わなくなったのは、違反者の摘発を思い起こさせたことによる。..
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十二 変化そして変貌(11)だが、日本に来て在留するのにも、稼動するのにも規則がある。 多くの外国人はその規則に則って、在留資格を取得し、変更し、更新しながら日本に在留しているのだ。 如何にその者が善良であり、社会に害..
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十二 変化そして変貌(10)たかが不法残留じゃないか、他に悪いことは何もしていないのだから、大目に見てくれよ。 人攫い。 この人がどんな悪いことをしたと言うのよ。日本人が嫌がってやらない仕事を進んでやっていただけなのに..
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十二 変化そして変貌(9)九鬼も審判を始めたころは、そのくらいは良いのではないかと思っていた。 それがある古手の審判の一言が、九鬼の忘れようとしていた思いを甦らせたのだ。 「小学生だから、未だこの先があるから、みんなが..
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十二 変化そして変貌(8)その投手は打者に対する投球動作を起こしてから、投球するまでのタイミングをその都度変えていると九鬼は感じた。 引き上げた自由な足を時に止めたり、時にもう一段引き上げたりして、打者のタイミングを外そ..
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十二 変化そして変貌(7)浦和駅を降りた九鬼は、いつもなら家に電話して駅まで迎えに来てもらうのだが、心地好い風に吹かれてその日はそのまま家まで歩くことにした。 ゆったりと歩きながら九鬼は、先週のリトルリーグの公式戦を思い..
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十二 変化そして変貌(6)宿舎近くの小学校に入学した勇太も四年生になった。週末は荒川の河川敷にグランドを有するリトルリーグに所属し、白球を追いかける日々だ。 週末に車に乗せて霞ヶ浦のヨットハーバーに連れて行った頃に比べて..
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十二 変化そして変貌(5)規則正しい電車の振動が九鬼の心拍数とシンクロしたのか、珍しく九鬼は電車の中で眠っていた。 千葉に住んでいたころは、大手町の庁舎に通うのに総武線の快速を使っていたから、どんなに眠くても座る席すら見..