記事「外国人」 の 検索結果 4956 件
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五 転落の罠(9)最初はじれったいばかりに訥々と話し、要領を得なかった陳であったが、しばらく話しているうちに富樫は、陳の飲み込みの速さに驚かされることになった。 富樫が一つ一つ摘発の様子と学校での成績などを確認し..
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五 転落の罠(8)陳が話した様子から察するに、雇用主が処罰を恐れる余り過剰に反応しているような気がした。 入管も証拠物を押収している訳じゃないようなので、どうしても身柄を取りたいというのではないのだろうと富樫は判..
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五 転落の罠(7)富樫は要領を得ない陳の話を、根気強く聞くことに専念した。 入管の摘発を受けたが、捕まった訳ではないと言う。雇用主に連れられて入管に出頭するのだが、そのまま収容されてしまうのではないかと心配してい..
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五 転落の罠(6)更に政府が「十万人の外国人留学生受け入れ」を表明したことから、日本国内のあちらこちらに雨後の筍のように、日本語学校が林立するようになったある日、池袋にある日本語学校の教師から中国人留学生の相談に乗っ..
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バイオ審査はきちんとやるべきだ生体認証破り、初摘発へ…指紋変造で入国容疑 強制退去処分を受けた中国人の女が、指紋を変えて入国審査時のバイオ(生体)認証をくぐり抜け、昨年12月に再入国していたとして、警視庁は近く、この女を入管難..
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五 転落の罠(5)黒い電話がけたたましい音を立てて鳴り響く、事務机と数冊の書籍が並ぶ書架と、傍に申し訳程度に応接セットが置かれただけの小さな事務所の中だ。 「はい、富樫法務行政事務所です」 北浦和に事務所を構え..
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五 転落の罠(4)陳は帰国してひっそりと暮らすつもりも無かったが、身を捨てて思い切り稼ごうという決断もできないでいた。 小さい頃には神童と呼ばれ、進学するといつも上位の成績を挙げた。 そんな陳を両親は、まるで..
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五 転落の罠(3)夢半ばで強制送還された者が陳の周りにも多数いるが、それらの者の中でもきちんとした者ほど、ひっそりと地方で暮らさざるを得ないでいた。 逆に不法残留覚悟でひたすら金を稼いで出頭申告した者は、稼いだ金..
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五 転落の罠(2)陳にとって、選択肢は二つあった。常務と共に入管に行くか、それともこのまま入管に行かずに他の仕事を見つけるかの二つだ。 入管に行かないとするなら、これまでの給料も諦めなくてはならない。入管からこの..
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五 転落の罠(1)電話をしようか、するまいか、迷っていた。 状況が切迫している中で、誰に頼ろうとも、もう結果は見えているような気がしていたのだ。 陳華平は一枚のメモ用紙を握りしめて、公衆電話ボックスの中で考え..
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四 捨て去られるもの(10)事務室では、それらの者の給料計算が事務的に、それこそ何の感慨も無く、粛々と行なわれている。 計算が終わったタイムカードには、大きく「清算済み」の文字が躍り、その先にはシュレッダーが、黒々とした口..
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四 捨て去られるもの(9)「それと言い難いが、週明け入管に行くまでは、仕事をさせる訳には行かないから、明日からは出てこなくていいよ。 入管に行って、このまま仕事をさせても良いと言われてから、お願いするよ。 今日までの給..