記事「戦争と平和」 の 検索結果 675 件
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『さらば外務省』/天木直人/講談社/「外務省の腐敗ぶりを暴露」前レバノン特命全権大使が書いた外務省の実態と、小泉首相の無知と無能ぶりを告発した本である。 新聞で、著者がイラク戦争支持を批判する建白書を政府に送り、それを原因として辞任したことを知った。外..
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『福沢諭吉と中江兆民』/松永昌三/中央公論新社/「弱肉強食主義と民本主義」表題を見たとき、なんという組み合わせだろうと感じた。まるで正反対の人間をテーマにしていることに違和感さえ覚えた。 福沢諭吉と中江兆民はともに1901年に生涯を終えた。ただそれだけの理由でテー..
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『渚に立つ』/入江良信/光陽出版社/「沖縄戦を生きた青春像」1944年、学問をしたくて中学校に入学した15歳の弟と18歳の兄。学ぶために入学した中学校にもかかわらず、日本の戦況が厳しくなり、授業はほとんどなくなる。 アメリカの沖縄上陸前から終戦に至る..
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『朝陽門外の虹』/山崎朋子/岩波書店/「学而事人<学びて人に事う>」日本が中国侵略を強める時代、北京随一のスラムで、貧しさゆえに娼婦となりかねない少女たちの自立を願って、小さな女学校を創った日本人がいた。クリスチャンである清水安三と彼の志に共鳴した二人の女性、清水美..
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『フランスの空に平和のつるが舞うとき』/美帆シボ/柏書房/「私たちは世界を動かせるのか」フランスで、反核・平和運動を進めている作者の、感性豊かな平和を求める自伝的エッセイ。作者はピースアニメ「つるにのって」を製作指揮した。 サブタイトルは「私のパシフィスト宣言」。パシフィストと..
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『橋のない川 住井すゑの生涯』/北条常久/風濤社/「平等なくして真の自由はない」『橋のない川』で真の平等を訴えた住井すゑ。著者は、平和・平等を訴え続けた彼女のエネルギーがどこから発生し、なぜ高齢になっても「橋のない川」続編の執筆に執着したのか、その根源に迫っている。 ..
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『一九四一黄色い蝶』/岩崎京子/くもん出版/「こぼれ落ちていった時、その大切さに気づくもの」児童文学者が自らの体験をもとに書いた自伝的小説。子どもにも読めるように振り仮名が振られているが、内容は大人用の児童小説と言ったほうがよいかも知れない。 1941年の正月から、12月8日の真珠..
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『PAY DAY!!!』/山田 詠美/新潮社/「理不尽な理由で人命が奪われてはならない」「怖かった。人を失うのは、もう沢山」 「あなたは納得行かない理由で、大切な人を失くしたことはあるの?」 「憎むべき相手よりも、あなたの傷の方が具体的だから」 9・11テロで大切な人を..
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『灰の庭』 デニス・ボック 河出書房新社 「核兵器のない21世紀に!」広島で被爆した少女と原爆投下に関係した科学者との邂逅の物語。 原爆投下について、良心が咎めながらも、戦争を止めさせるには仕方なかったと自らを納得させる科学者。被爆直後の日本で被爆者の医療調査や「原爆..
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『愛と永遠の青い空』 辻仁成 幻冬舎 「戦争の悲劇はその時だけではない」生きることと、平和、そして愛について、美しく(美しすぎ?)描いた作品。第二次世界大戦が引き起こした悲劇が、今日にまで心の傷として残っている世代がいる。 昨今、戦時中の惨劇を描いた作品が多く出版さ..
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『アンネの日記』増補新訂版/アンネ・フランク 深町眞理子訳/文藝春秋アンネ・フランクの日記は、ずいぶん昔に読んだ記憶があった。今回未発表の日記が追加された増補新訂版が出版され、これを機会に読んだ。 アンネ・フランクの13歳から15歳までの日記であるが、少女から思..
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その時の空 平和について。昨日は月に一度の いちはちの俳句会の日。 僕はいつもの様に仕事で 出席には至らなかったけど いつもの様に投句という形で 参加させて頂きました。 今回のテ~マは自..