記事「整形外科」 の 検索結果 1446 件
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<エビデンスのない話⑩終わりに>■町医者の実感 既知の見解もいくらか含まれてはいるが、本稿は概ね町医者の診療経験と素朴な実感のみに基づいた論考である。その内容は既に専門化された複数の領域にまたがる提言であるため、本稿の全体像を一度..
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<エビデンスのない話⑨下肢の疾患>■小児における股関節疾患の原因 股関節に軸圧を加えるキー・マッスルは、腸腰筋以外にも大中小の臀筋や、梨状筋、大腿直筋などがある。それらの弛緩不全が幼少期の骨格に作用することで生じる疾患としては、単純..
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<エビデンスのない話⑧上肢の疾患>■反復性の牽引ではなく、持続的な牽引が原因 これまでの理屈から、上腕骨外側上顆炎、あるいは内側上顆炎は、その名から明らかなように、上腕骨外側上顆、内側上顆を各々起始部とする筋肉群の弛緩不全が原因の疾..
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<エビデンスのない話⑦五十肩の原因>■五十肩とは もともと、五十肩というのは慣用名であり、病態生理を反映した病名ではない。多くは、加齢以外に特別な原因を認めることのできない外傷なき肩痛を指してこう呼ばれ、実際は肩関節周囲炎であるとか、..
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<エビデンスのない話⑥肩こりの原因>■斜角筋の弛緩不全 これまでの理屈は人体の他の部分であっても応用が効く。例えば、腰痛のキー・マッスルは腸腰筋であったが、同じ脊椎である以上、頚椎にも同様なキー・マッスルがあると考えられる。それは斜角..
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<エビデンスのない話⑤解決法>■腸腰筋の弛緩不全は股関節疾患にも関わる 腸腰筋の弛緩不全が引き起こす疾患には変形性股関節症も挙げられる。力学的に考えれば、同筋の弛緩不全は股関節に対しても軸圧として作用するので、これは当然の帰結で..
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<エビデンスのない話④弛緩不全の種類>■疲労性の弛緩不全 筋肉の機能不全をもたらす原因は、大別して筋原性と神経原性に分けることができるだろう。そこで、整形外科領域で扱う疾患のうち、特殊な遺伝性疾患を除くと、筋原性の機能不全の原因の一つと..
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<エビデンスのない話③腰痛の原因>■筋筋膜性腰痛症の原因 腰痛の原因としてもっとも多いのは筋筋膜性腰痛症である。そして、それを漠然と腰部固有背筋由来の症状だと考えている整形外科医は少なくない。だが、町医者の素朴な実感から言えば、腰痛..
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<エビデンスのない話②膝痛の原因>■加齢や反復性の負荷が慢性疾患の原因なのか 変形性関節症や腰椎椎間板ヘルニアは慢性疾患の形態をとる。このため、人工関節やヘルニア摘出術といった外科的治療は主に病期の後半、そのエンド・ステージで行われ..
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<エビデンスのない話①医者の喜び>■外科医の盲点 医者の喜びとは患者が治ることである。即ち目の前の患者が笑顔で医者のもとを去っていくことだ。これは専門科を問わず、あるいは勤務医、開業医の別なく、何ら変わることがない。その喜びを得るた..
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初めての手術人生も50年近く生きてきて、いろいろな病気や怪我をしてきたものだが、今まで外科手術を経験したことは無かった。口腔外科の歯根端切除が唯一受けた手術であった。だがこれから先年齢を重ねるにつれ、どうしてもそ..
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情報開示が進んだ病院丁度私が40歳のとき、椎間板ヘルニアと診断された。それは出張先のモロッコでの出来事だった。長時間車で移動していると、同じ姿勢で座っているので腰が痛くなる。下車して歩いていても腰痛が治まらず、腰に鉛が入..