記事「日経新聞」 の 検索結果 2588 件
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『黒書院の六兵衛』(19&20)「的矢殿、と申されるか」 六兵衛は小動ぎもしない。 「そこもとにはそこもとのお考えがござろうが、戦はせぬに越したことはござるまい。武門の意地を通すと申されるのなら、上野のお山に入られる..
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『黒書院の六兵衛』(18)その男は十畳ほどの真四角な座敷に、何をするでもなくぽつねんと端座していた。 齢のころなら四十前後とおぼしき分別顔である。黒縮緬の無紋の羽織に半袴という身なりは、これまでに出会うた役人たちとあ..
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バフェットも感情で動いている!?2012年05月29日(火)付の日経新聞の記事。 アメリカの著名な投資家である、ウォーレン・バフェット氏が新聞事業へ意欲的に投資しているというもの。 紙媒体のメディアが衰退傾向にあ..
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『黒書院の六兵衛』(17)江戸城西の丸御殿は、元来将軍の世嗣もしくは大御所の隠居所として使用された。 相次ぐ火災により急ぎ造営された仮御殿ではあるが、総建坪六千五百余という広さがあった。 そもそも一万一千坪という..
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日本「オレだっていっちょ破綻してみてーけど銀行がさー・・・」さてさて長らくお待たせしました。 これから始まりますはニッポンの借金都市伝説、そのゴールだ。 前回の内容を把握してくれている前提で進めていくので、今回が初見の方がいたら、ちょーっとクソ長いけど..
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『黒書院の六兵衛』(15&16)「薩摩の西郷さんはご存じかね」 「いえ。拙者、たいそうなお役目を承りましたが、徒組頭の分際に過ぎませぬ」 さすがに意外であったのか、勝は気の毒そうに隼人を見つめた。 「まあ、そんなこ..
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『黒書院の六兵衛』(13&14)茶坊主が摺り足を止め、やにわに小さく身をこごめ、片手の人差指と中指を日本そろえて印でも結ぶように裏返した。 「これへ」 段上がりの座敷を隔てているのは、襖ではなく桟を渡した杉の板戸である。 ..
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『黒書院の六兵衛』(12)西の丸御は途方もなく広かった。廊下を曲がればまた廊下があり、光は次第に遠のいた。 面妖なことには、歩むほどに従う侍たちが消えて行った。ひと気付けば御留守居の内藤筑前守までが煙のように消えてい..
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『黒書院の六兵衛』(11)西の丸御玄関の前で、加倉井隼人ははたと立ちすくんだ。 これが急ごしらえの仮御殿か。 磨き上げられた白木の式台だけでも、三十畳の上はあろう。 もしこれが仮屋だというのなら、五年前に焼亡..
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『黒書院の六兵衛』(10)加倉井隼人はふと、おのれの使命について考えた。 物見の先手。官軍の軍監はそう言うた。要は開城の勅使が向かう前の斥候である。もし御城内に異論があって、皆殺しの目に遭うのなら、談判は反古となり、..
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『黒書院の六兵衛』(9)西の丸大手門の橋の袂には、「下馬」と書かれた木札が立っていた。 「御頭。御城内にはみんなして入るのか」 そう囁きかける小源太の声は震えていた。 「御城明け渡しの先手じゃぞ。わしひとりで入..
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『黒書院の六兵衛』(8)千石取りの御使番と聞けば腹も立たぬ。むしろ官軍の先鋒として江戸に入った、尾張の国侍だと思われていたほうが気楽である。 御使番様は隼人の馬の轡を取ったまま、御目付の本多なる旗本と何やら小声で話..