記事「映画」 の 検索結果 220617 件
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現代の「堕落論」、しかし三つの「がっかり」現代の「堕落論」しかし三つの「がっかり」~映画「恋の罪」 「東電OL殺人事件」で著者の佐野眞一は冒頭、坂口安吾の堕落論を取り上げている。「人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外に人間を救う便利な近道は..
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「デジタル」に「人間」が挑む日~映画「リアル・スチール」「デジタル」に「人間」が挑む日~映画「リアル・スチール」 典型的なアメリカン・ファンタジーだ。すさんだ米国社会の風景の中で関係をずたずたにされた親子が、ある共通の目的と行動を通じて絆を取り戻す。人生の..
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少女の酷薄な旅~映画「ウィンターズ・ボーン」少女の酷薄な旅~映画「ウィンターズ・ボーン」 「少女の酷薄な旅」とタイトルを付けたが、随分月並みだな、と今思っている。しかし、これよりほかに思いつかなかったのも事実だ。それほど、この映画の色彩―ほとん..
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底知れぬ恐怖~映画「チェルノブイリ・ハート」底知れぬ恐怖~映画「チェルノブイリ・ハート」 少女は手術台で不安におののいている。彼女の心臓の壁には、小さな穴が二つあいている。そこにゴアテックス製のパッチが張られる。1枚300㌦。医師の月収が平均1..
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挫折したものたちの子守唄~映画「マネーボール」挫折したものたちの子守唄~映画「マネーボール」 はみ出し者や半端者、あるいは挫折した者たちがリーグのお荷物球団に集まり、ア・リーグ新記録となる20連勝を達成する―。アメリカはこんなドラマが好きですね。..
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文化大革命に散った恋~映画「サンザシの樹の下で」文化大革命に散った恋~映画「サンザシの樹の下で」A 中国の巨匠、チャン・イーモウ監督の作品だ。舞台は1970年代、文化大革命のころ。若い男女の恋愛を描いた。B あの時代への批判がもっと込められているの..
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米国民主主義の強靭さ~映画「フェア・ゲーム」米国民主主義の強靭さ~映画「フェア・ゲーム」 「ミステリ・マガジン」の編集長だった各務三郎の著書に「赤い鰊(レッド・ヘリング)のいる海」がある。冒頭、こう書いている。 ―赤い鰊(レッド・ヘリング)とは..
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職人技に感動~映画「ゴーストライター」職人技に感動~映画「ゴーストライター」 「戦場のピアニスト」に続くロマン・ポランスキーの作品。いつもながら、職人技とも言えるち密な演出は感動ものだ。始まりも終わりもさりげない。それでいて、味がある。 ..
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人生は深い~映画「クレイジー・ハート」人生は深い~映画「クレイジー・ハート」 栄光のマウンドが忘れられないメジャーリーガー。かつてのベストセラーに縛られる小説家。もてはやされたころを心に抱えて生きるムービースター。そのいずれでもいい。過去..
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時代劇で描く「格差と貧困」~映画「一命」時代劇で描く「格差と貧困」~映画「一命」 鍋島藩士による武士道の口述を筆記した「葉隠」の里、佐賀に住んだ作家・滝口康彦は一貫して武家社会の非人間性と不条理を描いた。藤沢周平もこうした視点を持つ作家であ..
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素材は一級、テイストがあいまい~映画「ハンナ」素材は一級、テイストがあいまい~映画「ハンナ」 雪深いフィンランドの森で、父と暮らす16歳の少女ハンナ(ソアーシャ・ローナン)。彼女はあらゆるサバイバル技術を父エリック(エリック・バナ)に叩き込まれた..
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「東京暮色」は失敗作か~濫読日記「東京暮色」は失敗作か~濫読日記 「帝国の残影 兵士・小津安二郎の昭和史」(與那覇潤著) 小津安二郎監督の映画「東京暮色」を見た。多くの映画評は「失敗作」という、そうした言説に踊らされ、見過ごしていた..