記事「時代小説」 の 検索結果 863 件
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『御書物同心日記』( 出久根達郎:講談社文庫 )江戸時代、将軍家の蔵書を管理する役所で、今なら国立公文書館に当たる『紅葉山文庫』という役所があった。この紅葉山文庫に勤務する役人(御書物同心)の日常を材にした出久根達郎の小説。 小説では日々何か..
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黒いチューリップアレクサンドル・デュマのオランダを舞台にした作品。 政治になんら無関心だったチューリップ育成に夢中な一人の青年が、名付け親が国事犯として逮捕され、その余波として牢獄に入れられてしまう。その牢獄で..
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藤沢周平の傑作として評価の高い中篇時代小説「麦屋町昼下がり」を読む藤沢周平著「麦屋町昼下がり」(文春文庫)を読みました。 この本は タイトルの「麦屋町昼下がり」に「三ノ丸広場下城どき」「山姥橋夜五ツ」「榎屋敷宵の春月」を加えた4編を含むもので 何れも1987年(昭和..
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「永倉新八恋慕剣」日暮高則著知人が書いた2冊目の時代小説である。一作目「板谷峠の死闘」(https://mirakudokuraku.seesaa.net/article/202202article_6.html)は忠臣蔵(..
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「板谷峠の死闘」日暮高則著私の知人が初めて書いた時代小説である。副題に「赤穂浪士異聞」とあるが、大石内蔵助と対比して語られる家老・大野九郎兵衛に、実はこんな隠れた役割・物語があったのだと言うことを書いた小説である。 スト..
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「秘録 島原の乱」 加藤廣 著「信長の棺」でデビューした小説家の遺作とのことである。 豊臣秀頼が大坂の陣後にも生きていて、明石掃部とともに薩摩に隠れ、島津維新入道義弘の力添えで住むところから小説ははじまる。福島正則の無念の最期に..
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「上方武士道」 司馬遼太郎 著これも司馬遼太郎全集の第1巻に収録されているものだ。昔、読んでいるはずなのに、まったく記憶がない小説であった。再読して理由がわかった。要は司馬遼太郎作品の中で最も出来のよくない作品だからだ。 主..
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「興津彌五右衛門の遺書」「阿部一族」「堺事件」 森鴎外 著森鴎外の時代小説である。「興津彌五右衛門の遺書」は細川三斎の臣で、長崎で安南からの船が輸入した珍しい品を購入するように同僚と派遣された主人公が、一番良い香木を買おうとする。伊達家も、それを狙っていて、..
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「柳生非情剣」 隆慶一郎 著江戸時代初期の柳生一族を題材にとった時代小説である。戦いのシーンは荒唐無稽と感じるが、小説であり、目くじらを立てるものではない。 短編集で柳生一族のそれぞれを主人公にした短編集からなる。「慶安御前試..
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「白石城死守」 山本周五郎 著時代小説の短編集である。「与茂七の帰藩」「笠折半九郎」「白石城死守」「豪傑ばやり」「矢押の樋」「菊屋敷」が納められているが、登場人物の武士らしい心情があらわされ、いずれも心に染みてくる小説で、大したも..
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「べんけい飛脚」 山本一力 著加賀藩の御用飛脚問屋の浅田屋の当主を主人公にしているのだが、少し込み入った筋立てにしており、読み難いところもある。 加賀藩前田家と幕府との軋轢を、前の時代における加賀藩主前田綱紀と徳川吉宗の暖かい交..
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「朝の霧」 山本一力 著山本一力の時代小説で、土佐の戦国時代に長宗我部元親に嫉まれて滅んだという設定の波川玄蕃一族の物語である。波川玄蕃という人物が実在したのかもわからないが、英雄長宗我部元親が、自分の妹を嫁がせた優れた武将..