記事「短歌」 の 検索結果 17219 件
-
短歌人誌 九月号より その七六月の窓辺によりて編むドイリー光もともに編みこみてゆく 田中愛 鈎針でひとつひとつ小さなモチーフを編んでゆく。 窓辺のひかりを浴びつつ針目に集中して..
-
崖下へなだれ落ちゆく住宅をテレビがスローモーションに見す
-
短歌人誌 九月号より その六ここにある水引草は残さむか初夏の草取りは楽しみてせむ 永井秀幸 如何にも庭の草取りを楽しんでゐらつしやる。 雨だれはガスボンベ打ち音を立つわた..
-
けがれ知りし君よ柱に背をあづけトレモロをひく幾度も弾く
-
短歌人誌 九月号より その五軍国の世に生を享け青春を飢餓に過ごして飽食に老ゆ 荘司竹彦 定型の力。 さまざまに脳を調べし結果いづ、夫のことなれば私の未来 竹内..
-
しかめつ面のピエロの顔で綿埃 さあおくすりをおのみなさいな
-
短歌人誌 九月号より その四障子紙切って貼るのも女の仕事かかる仕事もたのしき日暮れ 高木文子 女;め 障子の少しばかり破れたところに梅や桜に切つたものを貼りつ..
-
板敷きの隅より転がりいできたるわたぼこりに名を付ければ怒り
-
短歌人誌 九月号より その三外出に疲れて帰りたる妻がラーメンつくると厨から言う 大原昭 さて、作者はこれをどう思つてゐるのでせうか。次の内、あなたはどれだと思ひますか? 何..
-
回覧板もちゆく露路に山梔子がつよくにほひぬ日は落ちかかり
-
集落をむすぶ橋なり日はおちてむらさきかたばみしがめば酸ゆし
-
短歌人誌 九月号より その二夏至の夕べのサックスブルーの空の下ひかりを曳きて家族帰りく 小島千恵子 サックスブルーが美しい。 きつと佳き家族だと思へてくる。 いつの日..