記事「短歌」 の 検索結果 17219 件
-
短歌人誌 十月号より その四ちちははを迎えるための笹寿司を作らんがため新笹を採る 上野節子 新笹、に祈りの心が籠つてゐる。 いきどほることが生き甲斐なりし夏 大きな桃をざんぶと冷..
-
短歌人誌 十月号より その三あかときの蜘蛛の巣はらう竹箒背たかのっぽの息子が起きて来る 小原祥子 振り上げた竹箒の先つぽ透かして見えてくるのは、制多迦童子、のっぽさん、楽しい。 ..
-
短歌人誌 十月号より その二アカウントが墓標となりぬいつの日か我亡きあとのSNSの 植松豊 SNSやブログなどの整理も、終活のひとつになりにけるかも。 上一之、二之、三之町返..
-
短歌人誌 十月号より その一合歓咲けば春日井内科おもひいづ 木陰に人力車夫が待ちゐき 佐々木順子 合歓の木陰に人力車夫、懐かしい映画の一場面のよう。 祭日のとある私鉄の駅前で..
-
「フラッシュバックかも」フラッシュバックかも 川堰のうへに薄もやたちこめる文月の雨のしばしをやみぬ 集落をむすぶ橋なり日はおちてむらさきかたばみしがめば酸ゆし 回覧板もちゆく..
-
文月のつばめ一羽が電線にとまり飛びたつまでをまもりつ
-
川の面にかるがも水の底に鯉かたみに方向転換をせり
-
国道の電話ボックス葛の葉におほはれてゐる後ろの面が
-
短歌人誌 九月号より その九のべ竿の穂先の赤きリリアンに道糸つなぎ日没を待つ たかだ牛道 りりあん、子供の頃、夢中で編んだ。 何を釣つてゐるんだろう。リリアンの赤と夕日が響..
-
舗装路にこぼるる合歓の桃色が雨にうたれてくたりはりつく
-
短歌人誌 九月号より その八漢文の亀井先生「桃源記」遠き眼をして話してくれき 後藤祐子 桃源郷こそ、漢文の響きに相応ふ。 検索で知りぬこの世に五人いる似ても似つかぬ高井忠明 ..
-
家族五人キャロル360に野根山の坂を越えしことあり