記事「短歌」 の 検索結果 17219 件
-
争ひののちを張り詰め中食を夫と母の部屋へとはこぶ
-
短歌人誌 八月号より その六あの時に失ったもの得たものを秤にかけるオバマのハグに 栄田一平 為政者として評価はする。 とは言へありがたがる必要はない。人として当たり前のことだも..
-
おほきなる魚の骨が乾きゐて河川公園鳥影はなし
-
短歌人誌 八月号より その五黒揚羽をおふ幼子がひなげしの群れ咲くむかうに見えなくなりぬ 田端洋子 子供はひなげしに隠れて見えなくなつただけなのだが、神隠しに合つてしまつたかのやう。..
-
原は草におほはれ黄花のブタノサラダところところにかたまり咲ける
-
をばさんが施設にはいりをぢさんはすこし饒舌草取りしつつ
-
短歌人誌 八月号より その四憑き物をおとすごとくにある日妻はピアノ売りたりわれはおどろく 矢野義信 結句の正直な言葉が、たくまずヒューモア、そしてペーソスになる。 いとほし..
-
川土手に草刈り機の音響きゐる刈られし草や土にほひして
-
短歌人誌 八月号より その三よく寝る子 寝る子は育つそうだけどほれ泣いてみろ泣くのも仕事 桃林聖一 眠ってばかりだとつまらない。 お耳こちよこちよ、足の裏こちよこちよしてみ..
-
新緑の簸川平野の田の土の鋤きかへされて水ひかりたり
-
短歌人誌 八月号より その二電話にて恋してるかと冷かされウフフと笑い恋いもしたいね 青木洋子 そりゃぁ恋はしたい。何時だつてしたい。 「と笑い」は要らないかな、「ウフフ..
-
熱のさがりし十歳がつめをきつてゐる切りたる爪は屑籠に落とし