記事「短歌」 の 検索結果 17219 件
-
短歌人誌 八月号より その一膨らんだカバンの中の核ボタン大統領とともに旅ゆく 大住迪子 カバンが膨らんでいるというところに、妙な現実感がある。 母にしか言へないことも母だ..
-
「in 奈良」in 奈良 御衣黄の赤がきはまり花房のままに散りしく風吹きしのち 阿修羅像かひなの筒の六本が国宝館の照明にてる しもたやに月当番の木札あり芝突抜町..
-
風はきて早月あしたの田の端にたつあをさぎの飾り羽ゆる
-
金堂を風吹きとほり近鉄奈良線ふみきりの音がはこばれてくる
-
ちてつさんの新妻と禰子ちやんのだんはんと西大寺駅にハグし別れる
-
ちてつさんと新妻と禰子ちやんとだんはんと呑む立飲み屋の卓にすがりて
-
短歌人誌 七月号より その九毛足ながきホテルの絨毯靴音を吸いつつわれを淑やかにせり 荒井孝子 高級なとこに行けば高級なやうに振る舞うふ。 居酒屋に行けば、伝法とならむ。 ..
-
西大寺参道に入りあるかなきかのかをりをたどり藤棚に至る
-
短歌人誌 七月号より その八拘縮のちさき手の甲の青ずみに触れれば温しぬくし母の手 岡本はな 関節が収縮して動かなくなつた小さな手。 その母の手は、まこと、温し。 ..
-
大仏殿朱塗り格子の天井へ梯子段のびる手摺りはあらず
-
短歌人誌 七月号より その七何も見ない目でいることがこんなにも楽だってこといつ知ったのか 上村駿介 十代の作者。生きると言ふことを、思ひ惑うのだ。 さみどりの杜にミューズ..
-
二月堂をくだりてゆけば大湯屋のわきに蓮華が咲いてあかるむ