記事「短編」 の 検索結果 1132 件
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ラジオの存在角田光代『それもまたちいさな光』読了。 「ラジオなんて、今時誰が聞くの?」と言う人もいるが、車を運転したり、家で軽作業をしたり、またいろいろな職業の作業場で、ラジオは確かに聞かれている。..
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読めた本、読めなかった本中島たい子『漢方小説』読了。 確かにまあ、女も30超えたらいろいろ体調的に不安もある……とはいえ、こんな目に遭ったことはないなあ。丈夫だし。というわけで、漢方にも興味はあるけど、使ってみ..
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文庫3冊赤川次郎『グリーンライン』読了。 横浜の地下鉄線のことではなかった。赤川先生の作品としては、ちょっとやりきれなさが残るというか、テーマが悲惨すぎる。爽やかな表紙の感じとは裏腹。先生の特徴..
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植物たちのほかにも梨木香歩『家守綺談』読了。 この文庫本の表紙にも似た、静かな話だが、エピソードには植物のほか(よりも)、不思議な力を持つ犬や、豪快な坊主、優しい隣のおばさん、河童、幽霊など面白いキャラク..
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それぞれの孤独桐野夏生『リアルワールド』読了。 それぞれの少女の抱える深い孤独が、お気楽な高校時代を過ごした私にはちょっと重くて、辛い。 それにしても、今時の高校生らはいったい幼いのか、ぞっとす..
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ホラーサスペンスと思ったら明野照葉『ひとごろし』読了。 途中までは本当に続々面白くて、何が起こるんだ、誰が死ぬんだ……と盛り上がっていたのに、最後はちょっと違う方向に恐怖の矛先が動いてしまった。うーん、もっと凄い..
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若干の予測はついたけれども乃南アサ『5年目の魔女』読了。 生理的な気持ち悪さというか、怖さを狙った作品の多いこの作家だが、これは後者のほうかな。ただ、なんとなくこの逆転の構図が若干途中から読めてしまった(私が気付..
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去りゆく時代松井今朝子『銀座開化おもかげ草紙』読了。 いつもながらこの人の知識というか、妥協を許さない考証には(多分)恐れ入る。去りゆく江戸を象徴する年上の女と、新しい時代を背負うお嬢様の対比が悲し..
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文学界新人賞シリーズ赤染晶子『うつつ・うつら』読了。 不思議な浮遊感。面白さはよく分からないけど……純文学でもないのだろうが……ちょっと難しい。でも、受賞作は併録の『初子さん』の方で、こっちの方がまだ面白か..
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エンタメらしく深町秋生『組織犯罪対策課・八神瑛子 アウトバーン』読了。 エンタメだから、どれだけあり得ないくらいかっこいいスーパーヒロインを書いてもいいのだと思うし、実際、読んで爽快感もある。でも、..
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勉強になるけど真山仁『ハゲタカ(上・下)』読了。 ハゲタカファンドといわれた外資系金融会社と日本企業の闘い(?)の話。と言っても、悪いのはのんべんだらりと日本でしか通用しない理論でやってきた日本企業な..
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孤独な人たち中村文則『掏摸』読了。 不幸に生まれついた掏摸の名人である主人公と、同じく不幸に生まれついて、母親に万引きさせられている子供の交情。そして、どんどん不幸へ向かう主人公。乾いた筆致で書いて..