記事「芥川賞」 の 検索結果 2029 件
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大江健三郎 「死者の奢り」「飼育」 ――― 第39回(昭和33年)芥川賞受賞作品大江健三郎はあの柔和な眼鏡顔で皆さんもご存知であろう。東大文学部在学中、当時最年少で芥川賞受賞という華々しい作家デビューを飾り、幾多もの有名作品を世に送り、遂にはノーベル文学賞まで受賞した。経歴だけ..
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開高健 「裸の王様」 ――― 第38回(昭和32年)芥川賞受賞作品開高健と聞いて思い出すのが、彼がこの世を去った時のテレビニュースである。テレビの中には、眼鏡の向うに満面の笑顔を浮かべながら、川面に浮かぶボートの上で釣った魚を見せる、開高氏の姿があった。普通作家と..
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石原慎太郎 「太陽の季節」 ――― 第34回(昭和30年)芥川賞受賞作品芥川賞はそもそも、雑誌「文芸春秋」の二月と八月の売上が低かったことを打開するために、菊池寛が編み出したイベントである。つまり、芥川賞自体がコマーシャルな存在なのである(さらに言うなら、菊池寛は同時に..
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遠藤周作 「白い人」 ――― 第33回(昭和30年)芥川賞受賞作品ネスカフェ・ゴールドブレンドのCMは、かなり長い期間続いているCMシリーズだ。このCMには、各界を代表する文化人が多数登場している。このCMに出演したことによって、広く名が知られた文化人も多い。言う..
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吉行淳之介「原色の街」「驟雨」 ――― 第31回(昭和29年)芥川賞受賞作品モーゼの十戒の中に、「姦淫をしてはならない」という教えがある。他の宗教や社会慣習にしても、性欲や性交渉をタブー視しようとする考えを持つものが多い。この性欲という人間の本能的欲求を無秩序に許してしまう..
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安岡章太郎 「悪い仲間」「陰気な愉しみ」 ――― 第29回(昭和28年)芥川賞受賞作品今回の芥川賞作品の読書は、律儀にも年代を追って順に読むようにしている。 しかし、安岡章太郎の「ガラスの靴」(第25回(昭和26年)芥川賞候補作品)だけは、我慢しきれなくて先に読んでしまった。私が..
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松本清張 「或る『小倉日記』伝」 ――― 第28回(昭和27年)芥川賞受賞作品松本清張はご存知ミステリーの大家だ。去年に「砂の器」と「黒革の手帖」が連続ドラマ化され、共に高視聴率を記録した。未だに高い人気を誇る作家である。 その清張の出世作がこの「或る『小倉日記』伝」だが..
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堀田善衛 「広場の孤独」 ――― 第26回(昭和26年)芥川賞受賞作品「広場の孤独」を読み終えた。 私は腕を組みながら、心の中でうなっていた。 「どうにもならない」 そう思った。そこから先に進まなかった。こんな行き詰まった気持ちで小説を読み終えたことは無かっ..
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安部公房 「壁――S・カルマ氏の犯罪」 ――― 第25回(昭和26年)芥川賞受賞作品「壁」の「第一部 S・カルマ氏の犯罪」。この芥川賞作品自体が、多くの人々にとって「壁」である。 この作品を手に取って読み始めると、大多数の人は間違いなくこう思うだろう。 「何だこれは?」 「..
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井上靖 「猟銃」「闘牛」 ――― 第22回(昭和24年)芥川賞受賞作品芥川賞作品読書も今回から戦後作家に突入だ。 井上靖は、「敦煌」「天平の甍」「あすなろ物語」「しろばんば」など多数の作品で、余りにも有名な作家だ。 死後既に十五年経っているが、新潮文庫は未だに..
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中島敦 「光と風と夢」 ――― 第15回(昭和17年)芥川賞候補作品先日の「李陵」に続いて、再び中島敦の作品だ。 私が読んだのは、古本屋で売られていた旧版の新潮文庫。500円というプレミア価格だった。もちろん旧字旧仮名遣いだ。近年に講談社文芸文庫として刊行されて..
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火野葦平 「糞尿譚」 ――― 第6回(昭和12年)芥川賞受賞作品たった今、火野葦平の「糞尿譚」を読み終えた。面白かった!非常に面白かった!最初から最後まで、ストーリーに完全に引き込まれてしまった。テーマ、設定、プロット、人物描写、情景描写、何もかも最高!久々に心..