記事「芥川賞」 の 検索結果 2029 件
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宮本輝 「螢川」 ――― 第78回(昭和52年)芥川賞受賞作品次の芥川賞作品ということで読み始めたのが、宮本輝の「螢川」。 朝、電車のシートに腰を下ろし、私は「螢川」の文庫本の扉を開いた。 「螢川」という作品タイトルから清冽なイメージを抱いていたのだが..
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三田誠広 「僕って何」 ――― 第77回(昭和52年)芥川賞受賞作品「僕って何」を読み終わった。 面白かった。素直に楽しみながら読めた。 私は楽しんで読むことが出来たが、この作品は、面白いと思う人とそうでないと思う人とで意見が別れてしまうような気がする。 ..
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村上龍 「限りなく透明に近いブルー」 ――― 第75回(昭和51年)芥川賞受賞作品 (後編)さて、ひとまず私はこの話を読み終わった。 この話を読み終わった方は、どのような感想を抱いたことだろう?「訳が分かんない」そう思った方も少なからずいるはずだろう。 それもそのはずで、この話は肝..
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村上龍 「限りなく透明に近いブルー」 ――― 第75回(昭和51年)芥川賞受賞作品 (前編)(平成十七年三月三日) 遂にこの作品を読む日がやって来た。 日本の文学作品の系譜を眺めていると、この「限りなく透明に近いブルー」が日本文学史上大きなターニングポイントであるように思える。この作..
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中上健次 「岬」 ――― 第74回(昭和50年)芥川賞受賞作品「岬」は、中上健次の生地である和歌山県新宮市を舞台として描かれた小説である。 関西(特に大阪)に住んでいる方なら分かって頂けるであろうが、関西人にとって和歌山という土地は僻地である。(出来れば地..
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森敦 「月山」 ――― 第70回(昭和48年)芥川賞受賞作品「月山」を読み終えた。 私は唸ってしまった。 深い。 一言で言うなら、これが私の感想だ。 森敦はこの「月山」を芥川賞史上最高齢の61歳11カ月で受賞した。なぜこのような高齢になっ..
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庄司薫 「赤頭巾ちゃん気をつけて」 ――― 第61回(昭和44年)芥川賞受賞作品当初、私はこの作品を侮っていた。 「赤頭巾ちゃん気をつけて」というタイトルに私は幼稚さを感じていた。そして、奇をてらったタイトルを付けてインパクトで勝負しようという、浅はかな虚勢を感じていた。 ..
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丸谷才一 「年の残り」 ――― 第59回(昭和43年)芥川賞受賞作品丸谷才一は今なお旧字仮名遣いで文章を書くことで有名な作家である。最初に目にした丸谷氏の作品は「文章読本」だが、古本屋で買って中を見てみると旧仮名遣いで書かれていたので、思わず「ちゃんと現代仮名遣いに..
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渡辺淳一 「死化粧」 ――― 第54回(昭和40年)芥川賞候補作品最初に書いておく。今この文章を書いている私は、少々怒っている。気が短くなっている。だからもう結論から先に書いてしまおう。この小説を読むことはお勧めできません。 渡辺淳一といえば、今や大家とし..
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立原正秋「薪能」「剣ヶ崎」「白い罌粟」 ――― 第53回(昭和40年)芥川賞候補作品立原正秋の名は小学生の頃から知っていた。名前が北原白秋と似ているせいもあって、以前から気になっていた。「たちはらまさあき」と全て漢字を訓読みしているため、非常に日本的な名前であるように思えるのだが、..
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三浦哲郎 「忍ぶ川」 ――― 第44回(昭和35年)芥川賞受賞作品当初の予定では、この「忍ぶ川」は読まないことになっていた。三浦哲郎という作家が日本の文学史上それほど重要とは思えず、「忍ぶ川」という作品名からも取り立ててインスピレーションを感じなかったからだ。 ..
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北杜夫 「夜と霧の隅で」 ――― 第43回(昭和35年)芥川賞受賞作品この作品は当初読む予定ではなかった。実はこの作品を読んだのは、後日ご紹介する丸谷才一の「年の残り」を読んだ後なのである。 私は北杜夫の作品を全く読んでいない上に、「軽薄な大衆作家」という偏見を持..