記事「茶道」 の 検索結果 1597 件
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茶の本 第四章 茶室 その1 茶室は芸術作品石造や煉瓦れんが造り建築の伝統によって育てられた欧州建築家の目には、木材や竹を用いるわが日本式建築法は建築としての部類に入れる価値はほとんどないように思われる。ある相当立派な西洋建築の研究家がわが国の..
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茶の本 第三章 道教と禅道 その5 人生の些事の中にでも偉大を考える禅は正統の仏道の教えとしばしば相反した、ちょうど道教が儒教と相反したように。禅門の徒の先験的洞察に対しては、言語はただ思想の妨害となるものであった。仏典のあらん限りの力をもってしても、ただ個人的思索の..
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茶の本 第三章 道教と禅道 その4 南天に北極星を識るの術さて禅に注意を向けてみると、それは道教の教えを強調していることがわかるであろう。禅は梵語の禅那(Dhyana)から出た名であってその意味は静慮である。精進静慮することによって、自性了解の極致に達す..
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茶の本 第三章 道教と禅道 その3 道教と美学道教思想の雄渾ゆうこんなところは、その後続いて起こった種々の運動を支配したその力にも見られるが、それに劣らず、同時代の思想を切り抜けたその力に存している 秦朝、といえばシナという名もこれに由来している..
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岡倉天心「茶の本」 第三章 道教と禅道 その2 道教は南方シナ精神の象徴まず第一に記憶すべきは、道教はその正統の継承者禅道と同じく、南方シナ精神の個人的傾向を表わしていて、儒教という姿で現われている北方シナの社会的思想とは対比的に相違があるということである。 中国は..
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岡倉天心「茶の本」 第三章 道教と禅道 その1 道教と禅道茶と禅との関係は世間周知のことである。 茶の湯は禅の儀式の発達したものであるということはすでに述べたところであるが、道教の始祖老子の名もまた茶の沿革と密接な関係がある。 風俗習慣の起源に関するシナの..
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茶の本 全文紹介 第2章 茶の諸流 その5 茶道は道教の仮りの姿日本はシナ文化の先蹤を追うて来たのであるから、この茶の三時期をことごとく知っている。 早くも729年聖武天皇奈良の御殿において百僧に茶を賜うと書物に見えている。茶の葉はたぶん遣唐使によって輸入せられ..
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茶の本 全文紹介 第2章 茶の諸流 その5 茶道は道教の仮りの姿日本はシナ文化の先蹤を追うて来たのであるから、この茶の三時期をことごとく知っている。 早くも729年聖武天皇奈良の御殿において百僧に茶を賜うと書物に見えている。茶の葉はたぶん遣唐使によって輸入せられ..
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茶の本 全文紹介 第2章 茶の庶流 NO4宋人の茶に対する理想は唐人とは異なっていた、ちょうどその人生観が違っていたように。 宋人は、先祖が象徴をもって表わそうとした事を写実的に表わそうと努めた。 新儒教の心には、宇宙の法則はこの現象世界に..
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茶の本 全文紹介 第2章 茶の庶流 NO3(k)第五章において陸羽は茶のたて方について述べている。 彼は塩以外の混合物を取り除いている。 彼はまた、これまで大いに論ぜられていた水の選択、煮沸の程度の問題についても詳述している。 彼の説によると、..
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茶の本 全文紹介 第2章 茶の庶流 NO2四、五世紀のころには、揚子江流域住民の愛好飲料となった。 このころに至って始めて、現代用いている「茶」という表意文字が造られたのである。 これは明らかに、古い「た」の字(木余)の俗字であろう。 南朝..
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茶の本 全文紹介 第2章 茶の庶流 NO1茶は芸術品であるから、その最もけだかい味を出すには名人を要する。 茶にもいろいろある、絵画に傑作と駄作と-概して後者-があると同様に。 と言っても、立派な茶をたてるのにこれぞという秘法はない、ティシ..