記事「蔦屋重三郎」 の 検索結果 26 件
-
児雷也 4 鬼武・十年行方知れず(承前) 読者の皆さんも、写楽研究家たちにとって無くてはならない唯一の同時代資料に『諸家人名江戸方角分』という写本があることはご存知かも知れませんが、その「浅草」の項に「『戯作者』印 鬼武 千光院..
-
児雷也 3 写楽と重なる活動時期(承前) さて、自来也の生みの親とも言うべき感和亭鬼武ですが、江戸期の大多数の戯作者がそうであるように、この人も又、その詳しい素性や経歴などが知られていません。幾つかの作品を通して何とか実像の一部..
-
写楽の探し方 3 幕府の調査資料を精査(承前) 三つ目の手がかり=江戸幕府が終焉し、明治新政府となった折、引き継がれた「公文書」は夥しい数にのぼるものと思われますが、その中には、江戸期に調べられ報告された「個人情報」も含まれているはず..
-
蔦屋重三郎の店舗(葛飾北斎の絵)2025年の大河ドラマは、横浜流星さん演じる「蔦重」こと蔦屋重三郎を主人公とした「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」だそうです。 上記は、その蔦重の店舗(書店・耕書堂)を描いた絵として有名で..
-
小説・写楽 11 「お楽」に生写し(承前) また、費用についても『お上からの内々のお達しで、既に役者の給金を半分近くに減らすことが決まっている』とのことで、初版の摺り上がりは全て都伝内が買い取ることで話がついた。構図や役者の表情に..
-
小説・写楽 10(承前) 人づてに聞いた所では、裏店にくすぶってはいるものの、気は確かで筆も棄てた訳ではないらしい。都伝内はその時、何も深く考えず適当に歌舞伎恒例の演題と、思い付く役者連中の配役を一通り書き出し、..
-
小説・写楽 9 湖龍斎からの書面(承前) 30枚近い下絵を部屋中に広げ、膳も取り払った座敷の中央に座り込んだ山東京伝が、ため息混じりに呟いた。 「へーっ、これが湖龍斎の手とはねぇ、それに、まだお江戸にいたとは知らなかった、..
-
小説・写楽 8 伝内の秘密兵器(承前) 山東京伝の機嫌も少しは良くなったらしく、盃を茶碗に取り替えて話を聞く様子。座元は先ほどから膝の横に置いてあった風呂敷包みをほどき、その中から選った一枚の下絵を取り出し、二人の真ん中に押し..
-
小説・写楽 7 蘇我祭り(承前) 出版に到るまでの経緯や、出版にあたっての宣伝、本の仕様などについても蔦屋重三郎は、すべて自身の一存でございます、と繰り返し証言したのだが、役人たちは鼻先で笑うように退け、『京伝が、既に、..
-
小説・写楽 6 曲亭馬琴の登場(承前) 「ああ、伝内さんには、まだ顔見世を済ませてなかったっけなぁ。 俺の弟分で、今、重さんとこに厄介かけている滝沢だ。ひとつ、ご贔屓に。 悪いな、酒を三本、いや五本もってきておくれ..
-
小説・写楽 5 曾我物で勝負(承前) 「いや、先生、そうじゃないんで。おかげさまで役者連中との掛け合いも終わり、 大工・左官の手配もなんとか目処がついたもので、この五月には、 やっと芝居興行が打てそうな塩梅」 ..
-
小説・写楽 4 きついお咎めの後(承前) 芝居小屋を度重なる火事騒ぎで焼失、その都度金主・地主の間を飛びまわり、米搗きバッタのように拝み倒して資金繰りに目処をつける毎日だった。今回も小屋の再建になんとか目鼻を付け、主だった役者連..
- 前へ
- 次へ