記事「長編」 の 検索結果 995 件
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K先生の思い出伊藤桂一『遥かなインパール』読了。 先ごろ亡くなられた直木賞作家・伊藤桂一先生の御本。淡々とした筆致で、戦争の悲惨さ・無駄さをきっちり描いている。 高校時代のK先生を思い出す。母も..
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しまなみ海道の無念和田竜『村上海賊の娘(上・下)』読了。 面白かったが、正直、『のぼう……』の方がちょっと面白かった。合戦シーンをとにかくしつこく描いているので、そういうのが好きな人はこちらの勝ちだと思う..
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医療小説!上橋菜穂子『鹿の王(上)』読了。 本来、上下巻とも読み終わってから感想を書きたいのだけれども、大長編だし、下巻が図書館で回ってくるまでにはまだだいぶありそうなので、中間で。 目の付け..
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日本のファンタジー梨木香歩『裏庭』読了。 彼女のほかの本はともかく、この長編はちょっと苦手だった。まぎれもなくファンタジーだけれど、いつの間にこの手の世界観についていけなくなったのか。実際は、なかなかいい..
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東北を描いた小説二編井上ひさし『馬喰八十八伝』読了。 いつもながら、故・井上先生の作品はいくら分厚くとも、どんどん楽しく読めるのだけれど……ラストはどうなったのか、どうとでも解釈はできるという余韻はあるけれ..
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分厚いX2冊ですが宮部みゆき『おまえさん』(上・下)読了。 ぼんくらシリーズだが、とにかく長い。で、ミステリというか捕物帳というよりは、心理劇的な部分が多い。それはそれで面白いけれど、もうちょっと短い方..
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あまりに中国的な余華『兄弟(上下)』読了。 「文化大革命編」「経済開放編」に分かれている。どんなに食べ物がなくても分け合うように言われて育った、義兄弟の成長とその後。文革の残酷さから、その後のさらに運命を..
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静かな怒り宮本輝『草原の椅子(上・下)』読了。 長編。いつになく、作者が日本に対して怒っている。静かなストーリー展開で、老いも若きも、それぞれ成長し、生きていくというテーマのなかに、何かたぎるもの..
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息詰まるサスペンス奥田英太朗『ナオミとカナコ』読了。 ハラハラドキドキ、面白いと思ったら、とっくにTVドラマにされていました。 日本で商売する中国人の女社長のふてぶてしい感じがよく書けていると思ったけ..
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こどもたちの運命中脇初枝『世界の果てのこどもたち』読了。 昔、身の程知らずにも、県の中国残留孤児支援事業のお手伝いをしたことがあった。交流会の宴会通訳を手伝ったが、かなりディープな地域のなまった中国語に..
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きつい仕事だ高殿円『トッカン 特別国税徴収官』読了。 プロフェッショナル物は面白い。特に、非常によく調べられている、自分の知らない世界のものは面白い。さらに、そこにミステリ等の要素が織り込まれていれ..
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かなりよし太宰治『斜陽・パンドラの匣』読了。 なんとなく、ちゃんと覚えてないなーなんて、斜陽を読み返すつもりで読んだのに、パンドラの方が大当たり。すごーく、いい話だった。太宰らしいか、らしくないか..