記事「高校野球」 の 検索結果 11003 件
-
第220球マスコミが遠巻きで見ていた。こそこそ、ひそひそ話も聞こえてきた。でも、もう気にしなくてよかった。普通に戻った。「やっと、いつものように話せますね」と笑った。こう返ってきた。「オレは最初っから、あまり..
-
第219球涙があふれた。様々な思いが駆け巡った。スタンドの応援、拍手が身にしみ、また泣いた。マジックがついに…。申し訳ない気持ちでいっぱいだった。「どうして?」。「なぜ?」。何度そう思ったことだろう。マンモス..
-
第218球守野台(兵庫)アルプス席に大きな拍手が沸き起こった。1年生野球部員・威邑甲斐都も拍手していた。マネジャーの埜口からは「かいとA」と呼ばれている男も心の底から喜んだ。「来年は絶対、あの場にオレもいる!..
-
第217球守野台(兵庫)ベンチ裏で背番号10・飛浦海斗は右肩を押さえていた。痛くはない。でも重かった。マネジャーの埜口が「かいとB!無理はするなよ」と声をかけた。そして、そこに「そうだ! もう無理はするな。次..
-
第216球あっけにとられていた。バッターもキャッチャーもアンパイアも、守野台(兵庫)ナインも、スペクトル学園(神奈川)ナインも、スタンドの観衆も…。マウンドの高維充は帽子をとった。いかにも「失敗したぁ」って顔..
-
第215球マウンドで右腕をぐるぐる回した。「スペクトル学園の選手の交代をお知らせします。ピッチャーの浦鍋君がライト。ライトの高維君がピッチャー。5番ピッチャー、高維君。9番、ライト浦鍋君。以上に代わります」。..
-
第214球マンモスの守野台(兵庫)アルプスに、彼はいた。ベンチ入りできなかった1年生野球部員。同級生の"出世頭〟飛浦海斗をうらやましく思いつつも、懸命に声を出していた。中学では県内でも名の知れた投手だった。そ..
-
第213球ベンチ裏の大鏡の前でスパイクの紐を締め直した。5回から、そこに座っていた。ベンチにはあえて出なかった。やはりまだ無理だったか…。歯がゆかった…。肩で息する後輩の姿はそこからは見えない。でも、感じてい..
-
第212球「ヨッシャーァー!」「ナイスファイト!」「ここから! ここからぁ!」「いける! いけるぅ!」…。テレビの前で大声を張り上げていた。たまたま家に遊びに来ていた、いとこの双子の小学生もつられるように、ワ..
-
第211球終わって汗が一気に噴き出した。よく覚えていない。あの時、オレはどうしたのか。どうしようとしたのか。何が起きたのか…。後になって泣いたが、この時のことはどうしても思い出せなかった。あの瞬間だけ、記憶が..
-
第210球マウンドで飛浦海斗(守野台=兵庫代表)は思わず天を仰いだ。打球がレフトスタンドに吸い込まれていく。と同時に「海斗マニア」の女性たちの声が…。気力だけで投げていた。声援などに支えられて投げてきた。だが..
-
第209球取ったら取り返す。この繰り返しだった。気持ちと気持ちのぶつかり合い。双方ともに負ける気はなかった。当たり前だが、勝つ気だった。ただし応援だけは、がっぷり四つではなかった。地元・兵庫。加えてスター投手..