記事「一般小説」 の 検索結果 509 件
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幸せの形 『蛇行する月』 ☆☆☆『蛇行する月』 著者 桜木 紫乃(さくらぎ しの) おじさんち(家)では、ドイツの菓子パン シュトーレンを、奥さんと一緒に毎日、1切れずつ朝食時に頂いている。 12月にシュトーレンを頂..
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生涯、現役で! 『老後の資金がありません』 ☆☆☆『老後の資金がありません』 著者 垣谷 美雨(かきや みう) いやはや、お金で幸せにはなれないが、少なくとも、不幸は回避できる。 おじさん、大阪のダウンタウンの生まれだから、元々、贅沢..
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大小2つの月が浮かぶ現代 『1Q84 BOOK 3』 ☆☆☆☆『1Q84 BOOK 3』 著者 村上 春樹 …… 空気さなぎは それほど長い物語ではない。 そこに描かれているのは、リトルピープルが出没する世界だ。 主人公の10歳の少..
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やっぱり、恋は素晴らしい 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 ☆☆☆『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 著者 七月 隆文(ななつき たかふみ) うーん、何だか考え込んでしまう ややこしいタイトルだ。 で、おじさん思わず身構えたが、何のことはない、ち..
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企業戦士の生の喘ぎ声が聞こえる 『総会屋錦城』 ☆☆☆『総会屋錦城』 著者 城山 三郎 表題の小説を含めて、七つの話が所収された短編集だ。 いやまあ、これら短編には、全く書き飛ばし感がないなと つくづく思う。 短編一話一話に込め..
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人間は夢まぼろしのような存在 『夢十夜』 ☆☆☆『夢十夜』 著者 夏目 漱石 星新一さんの『ボッコちゃん』を久々に再読して、学生の頃によく読んだショートショートと言う超短編文学について思いを馳せていた。 そのことについては、前..
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歪んだ純愛の結末は? 『ラバー・ソウル』 ☆☆☆『ラバー・ソウル』 著者 井上 夢人(いのうえ ゆめと) もちろん、『ラバー・ソウル』とは、ビートルズのアルバムのタイトルだ。 改めて言われてみたらそうなのだが、日本語に訳せば、「恋す..
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ショートショートが描くSF的世界 『ボッコちゃん』 ☆☆☆2024年 謹賀新年 明けましておめでとうございます 古本屋店主 『ボッコちゃん』 著者 星 新一 最近、原稿用紙十枚足らずの超短編..
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2023年 クリスマスに お勧めの本 ええじゃないか! 『太陽の塔』 ☆☆☆☆『太陽の塔』 著者 森見 登美彦(もりみ とみひこ) ええじゃないか!クリぼっちを笑い飛ばそう! …… 気がつくと、飾磨(しかま)が畳に すっくと立ち、演説をしていた。 諸君、先..
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歪まれゆく親子関係 『連弾』 ☆☆☆『連弾』 著者 佐藤 青南(さとう せいなん) いやもう、似ている。 松本清張さんの代表作『砂の器』とだ。 と言っても、全く違う物語なのだが、読み始めると、そんな印象を持ってしま..
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待ち時間を楽しもう 『次の電車が来るまえに』 ☆☆☆『次の電車が来るまえに』 著者 越谷 オサム(こしがや おさむ) 中々、意味深なタイトルだ。 人間、やらなければならない時に、やっておかなければならないことがある。 気に留めずに..
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自然は容赦なく迫ってくる 『孤高の人 上・下』 ☆☆☆☆『孤高の人 上・下』 著者 新田 次郎 いまだ、おじさんは、ずっと「なぜ山に登るのか?」と言う登山における古典的命題を追っている。 その何らかの手掛かりを得るためには、この新田次郎さん..
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