記事「人生」 の 検索結果 25812 件
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「割り切れない」こと――慶次郎縁側日記「可愛い女」時代劇の王道、水戸黄門や遠山の金四郎。いずれも善を勧め、悪を懲らしめ、おしまいにはめでたく一件が落着する。しかし、そんなことは現実にはありはしない。人と人のあいだ、そんなに都合よく片が付くはずはなかろ..
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野澤志朗先生を悼む悔やんでも悔やみきれない。自分が死んでしまったら、悔やもうにも悔やめないじゃないか。しかしその時は誰にも確実にやってくる。いつかは分からない――。 Dさん・Nさん 名誉教授野澤志朗享年67..
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“ボンベイ・サファイア”――小雨の宵暑熱の陽気は一転、長雨と秋冷の季節になってしまった。降るともなく、止むともつかない雨が終日続いた。 そんな夕方、なじみの店を訪れた。寒いので、半袖シャツの上に薄手のレインパーカーをひっかけていた..
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秋はそこまで――コオロギ初鳴き耳鳴りがひどい。深夜三時。街は静かだ。しかし、よくよく耳をたてると、コオロギの音がする。 それは昨夜はじめて聞かれた。まず疑った。耳が狂ったのか。その前の晩までは夜遅くまでセミが鳴いていたのに。..
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疲労――三十分横たわれば……深更二時に目を覚まし、そのまま夜明けを迎え、働き、帰宅して風呂を浴び、飯をこしらえ、夜まで生活を続けるのは辛い。 夜九時。食事の後片付けを辛うじて済ませ、ゴミの始末をすると、もう、身体も心も動く..
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普通――であることの困難朝起きて勤め先に向かう。このことが久しくできないでいた。 気がふさいで、目が覚めても動けない。ベッドに倒れこんでいるだけ。たとえ奮発して身支度を整えても、玄関口で座り込んでしまう。登校拒否児その..
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未明――ラジオとともにみている夢が分別臭いものになり、白けてきて、しばらくして目を覚ました。何時か。二時ころだろう。暗闇でラジオをつける。表示は、はたして二時一分。 もう、眠れる気配はない。のうのうと横たわっているこ..
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夏の朝暑い夏の日のはじまり、カナカナ蝉が鳴き始める。大群のこの蝉の声に追われたことが、昔、あった……。 夜明け近い林。カナカナカナカナ……。どしゃ降りのような蝉しぐれ。いつ止むともしれず、音の洪水..
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深夜に――うつ病者のつぶやき朝起きるのが辛く、気分が重くなるのを避け、九時か十時には寝てしまう。そうすると、当然ながら、早すぎる時間――二時か三時に目が覚める。 冷房は、いつしか止めたらしい。さほど暑苦しくもないが、息が詰..
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夕暮れに――蜩の声机に向かっての作業に倦みつかれてベランダに出た。 作業に取りかかるときはまだ陽射しは厳しく、カーテンをひいた上に冷房をつけていたのに、部屋を出ると、もう涼風が吹きわたり、夕闇が迫っていた。 ..
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娘から着信あり。宴の果てに気が付くと、軽い二日酔いの朝だった。起きようとしても、身体がベッドに引き戻される。無理はすまい。日曜日であることを確認して、安心し、またしばらく寝込む。――そんなことを何度か繰り返してから、十時過ぎに..
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これでいいの?――或る男と女のやりとり夜半、男の電話が鳴った。付き合っている女性からだった。 「ねぇ、わたしはこれでいいの?」 「え、どういう意味? あんた自身のことかい。それとも、オレとの関係?」 ――ドキリとする。 男..