記事「古典文学」 の 検索結果 231 件
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古典文学探訪158 池田弥三郎氏「光源氏の一生」1 「まぼろし」とは幻術士家にある本の整理のため、昔買った本を少しずつ読み直していますが、池田弥三郎氏の「光源氏の一生」(講談社現代新書)も最近再読しました。 6月に行われた山本淳子氏の講演「源氏物語の真実」の内容につい..
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古典文学探訪157山本淳子氏の講演「『源氏物語』の真実」4 中宮定子の辞世は桐壺更衣の辞世の本歌山本淳子氏の講演会「『源氏物語』の真実」ですが、前述したように、光源氏の母の桐壺の更衣は楊貴妃が連想されつつも、モデルは中宮定子だと論じられています。 その論拠として、「栄華物語」に掲載されてい..
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古典文学探訪156 山本淳子氏の講演「『源氏物語』の真実」3 中宮定子と楊貴妃と桐壷の更衣の対比写真は京都文化博物館の出口(2階)にある紫式部像を7月4日に撮ったものです。作者は京都教育大学名誉教授の杉村尚氏です。 山本淳子氏の講演会「『源氏物語』の真実」では、桐壺の更衣が楊貴妃とは相違点..
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古典文学探訪155 山本淳子氏の講演「『源氏物語』の真実」2 楊貴妃と桐壷の更衣の共通点・相違点写真は山本淳子氏の講演会が行われた京都学園大学の太秦キャンパスの未来ホールを6月28日に撮ったものです。500人程入るホールがほとんど満員の盛況でした。スクリーンに「『源氏物語』と『平家物語』」とい..
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古典文学探訪154 山本淳子氏の講演「『源氏物語』の真実」1 桐壷の更衣は中宮定子を暗示・鎮魂の思い写真は京都学園大学の太秦キャンパスの北館を6月28日に撮ったものです。ここの「未来ホール」で山本淳子氏の講演会「『源氏物語』の真実」が行われ、聴きに行きました。人文学部開設記念講演会の一環で、「源氏..
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古典文学探訪153 古典文法3 助動詞の意味を押さえる・推定とは根拠のある確かな推量古典文法の助動詞の意味ですが、「む」の意味のうち婉曲とは遠まわしな表現であり、「~のような」と訳しますが、訳が煩雑になる時は、省略します。今の若者が「~とか」「~的な」「~みたいな」というような言い..
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古典文学探訪152 古典文法2 助動詞の意味を語呂合わせ的に覚える古典文法では特に助動詞が大事だと言いましたが、何形に接続するかを覚えておくと共に、その助動詞の意味もつかんでおかなくてはなりません。 助動詞の意味を語呂合わせで覚えるというものもあります。一番有..
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古典文学探訪151 古典文法1 何形接続の助動詞かを語呂合わせ的に覚える古典文学探訪と銘打っていますが、今回は古典文法の話です。古典文法でとりわけ助動詞の意味と接続が大事です。助動詞がわかっていないと、古文の正確な口語訳ができませんし、文章の内容も把握できません。 ..
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古典文学探訪150 「論語」3 民の信義の心がもっとも大切漢文の授業で、「論語」の「子貢政を問ふ」の話も扱いました。 子貢が政治について尋ねると、孔子が言うには、「食糧を十分にし、兵(軍備)を十分にし、民には信義の心を持たせるように教え導くことである。..
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古典文学探訪149 「論語」2 学問と思索・孔子が自分の人生を振り返る「論語」は孔子と弟子の言行録ですが、孔子の死後に編纂されたものであり、孔子自身が書いているわけではありません。 孔子が言うには、「学問をしても思索しないと、学んだことの道理がわからない。一方、思..
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古典文学探訪148 「論語」1 他人の思惑など気にせず自分の道を極めよ・知るということ古典の授業で「論語」の文章をいくつか扱っています。 まずは非常に有名な一節です。孔子が言うには、「学問をしてたえず(機会あるごとに)身につけるように復習するのは、なんと嬉しいことではないか。同門..
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古典文学探訪147 「竹取物語・かぐや姫の昇天」5 感情もなくなり、飛ぶ車に乗って去るかぐや姫は天皇への手紙を書き、和歌を添え、壺にある薬を頭中将を呼んで差し上げさせなさるとあります。「奉らす」のところは「奉ら」が謙譲語(ラ行四段活用)、「す」は使役の助動詞です。中将には、天人が壺の..