記事「古典文学」 の 検索結果 231 件
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古典文学探訪146 「竹取物語・かぐや姫の昇天」4 天皇への別れの手紙かぐや姫が手紙を書いて天の羽衣をなかなか着ないので、天人は「遅い」とじれったく思い(待ち遠しがり)なさるとあります。ここで、天人に対して「給ふ」という尊敬の補助動詞が使われています。 かぐや姫は..
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古典文学探訪145 「竹取物語・かぐや姫の昇天」3 天人の持つ箱の中に入っていた天の羽衣・不死の薬天人の一人に持たせている箱があります。なお、天人の数は後の所で百人ばかりとありますから、かなりの随行人であり、この本文の前の省略されたところには、天人たちが雲に乗って下りてきたと書かれており、地面に..
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古典文学探訪144 「竹取物語・かぐや姫の昇天」2 竹取の翁の言葉に心が乱れるかぐや姫・形見の手紙いよいよかぐや姫と竹取の翁が別れる場面であり、ここからが教科書に載っています。 竹取の翁が心乱れて泣き伏している所に寄って、かぐや姫が「私もこころならずもこのように参るのですから、せめて昇天する..
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古典文学探訪143 「竹取物語・かぐや姫の昇天」1今、授業で「竹取物語」の「かぐや姫の昇天」の部分を扱っています。今回は有名な冒頭の部分はカットしましたが、その部分は中学校で習ったという生徒が多数に上りました。 竹取の翁によって竹の中から発見さ..
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古典文学探訪142 「臥薪嘗胆」2 あの世で子胥に合わせる顔がないと布で顔をおおって自殺する呉王越王の句践は国都に戻ると、苦い肝を自分の寝起きするところにぶらさげて、寝起きするたびに仰向いて肝を嘗めて自分に言うには、「おまえは会稽山で受けた恥を忘れたのか。」と。さらに句践は国の政治をすべて家..
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古典文学探訪141 「臥薪嘗胆」1 復讐の念を忘れないために極端なことをする話漢文で「臥薪嘗胆」の話を授業で扱っています。有名な話ですが、いろいろな人物が登場しますので、人間関係をつかんでいないと、理解しにくい話かもしれません。時代は春秋時代であり、仲の悪かった隣り同士の国の..
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古典文学探訪140・石田三成の実像753 「木曽の最期」5 今井の自害・為久が三成の先祖だとする説石田次郎為久が放った矢が木曽義仲に当たりましたが、致命傷なので、木曽殿が甲の正面を馬の頭に当ててうつぶせになっておられるところへ、石田の家来二人が駆け寄って、とうとう木曽殿の首を取ってしまいました。..
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評論探訪22・古典文学探訪140 梅原猛氏「水底の歌」 柿本人麻呂の水死刑説・猿丸大夫と同一人物説柿本 私は学生時代から梅原猛の本をたくさん読んできましたが、その手始めとなるのが「水底の歌」でした。この書では今まで身分が低く地方官を務めていたとしていたとされる柿本人麻呂が、本当は身分が高かった..
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古典文学探訪139 「平家物語」の「木曽の最期」4 今井の勇猛な戦いぶり・甲の内側を射抜かれる木曽教科書で取り上げられている「平家物語」の「木曽の最期」の本文も小学館の「日本古典文学全集」によるものであり、高野本が底本として使われています。 今井四郎が木曽殿に「ただただ粟津の松原へお入りくだ..
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古典文学探訪138 「平家物語」の「木曽の最期」3 最期の時に不覚を取ってしまうと末代までの不名誉木曽義仲と今井四郎は馬に鞭打って行きますが、敵の新たな武者が50騎ばかり出てきました。今井は「殿はあの松原にお入りください。私兼平は敵を防ぎましょう」と申し上げると、義仲がおっしゃるには、「この義仲..
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古典文学探訪137 「平家物語」の「木曽の最期」2 鎧を重く感じる義仲・自害を促す兼平巴御前が落ちていった後、義仲の部下の一人は討ち死にし、今一人は落ちて行きました。とうとう義仲は幼い時から同じ乳で育ってきた乳母子の今井四郎兼平と二人だけになりますが、ここから教科書で精読しました。 ..
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古典文学探訪136 「平家物語」の「木曽の最期」1・源氏対源氏の争い・武光誠氏「平清盛」の清盛観1年の古典の授業で「平家物語」の「木曽の最期」を扱っています。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」で始まる有名な冒頭部分を中学の授業で扱ったかどうか、生徒に手を挙げてもらって訊いてみたところ、大..