記事「宗教学」 の 検索結果 73 件
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“宗教規範・家父長制・性のダブルスタンダード”で規制されていた女性の身体の解放と性道徳の変質『前回の記事』の続きになりますが、近代の前半期まで『女性の自由・権利』は大幅に制限されており、『家庭(婚姻)・性道徳・世間体・教育』によって成長すれば結婚して家庭に入り家長(夫)に従うことを半ば運命づ..
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近代社会の成熟と“女性の時代”の到来:“個人”の増加による“社会・宗教・性の規制力”の低下前回の記事では、15~17世紀の西欧世界における“個人(individual)”の誕生について言及しましたが、自我の主体性と独自性を自覚した個人の出現によって、社会的・伝統的に規定されていたあらゆる偏..
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塩野七生『ローマ亡き後の地中海世界・上』の書評2:救出修道会と救出騎士団による奴隷解放事業軍事的・経済的に強大な国家・都市国家が存在しなくなった中世前期は、誰もヨーロッパ世界の防衛と安全に責任を負うことが出来なくなった時代であり、『キリスト教文明圏の弱体』と『イスラム教文明圏の攻勢』のコン..
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近代社会(資本主義社会)における非生産的な『高貴性』と『聖性』の消滅:無欲・貧困の怠惰への転落『前回の記事』の続きになるが、仏教思想では『煩悩(欲望)』によって人間の心が曇り汚れるという人間観が前提にあり、俗世間は人々の無数の不浄な煩悩に覆われた『穢土(えど)』と仮定される。穢土(俗世)から離..
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近代産業社会の労働道徳と『脱俗の聖域・無欲の聖性』を生み出した前近代的な宗教(仏教)の禁欲道徳近代産業社会とは労働道徳と市場経済によって成立する社会であり、自然科学と功利主義によって『宗教・思想』の大部分が迷信や誤謬として退けられることになった。日本の歴史では、キリスト教やイスラム教のような一..
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世俗と宗教の“ダブルスタンダード(二重基準)”によって支えられた前近代の秩序と近代国家の政教分離原則過去の記事では、孔孟思想と老荘思想の違いについて考えましたが、儒教とはアニミズム(精霊信仰)と祖先崇拝から派生した一つの宗教であり、基本的には『今よりも昔を尊ぶ』という保守的な伝統復古の教えです。近代..
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鑑真の戒律と授戒制度を無効化した天台宗・最澄の“円戒の思想”:古代日本の怨霊信仰と宗教観浄土系の鎌倉仏教は、旧仏教の難行苦行の修行と難しい学問による『善行の功徳』を否定することによって、『仏教の大衆化・救済の一般開放』に成功し、農民(被統治階級)への求心力が強かった浄土真宗などは親鸞の死..
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C.G.ユングの太母(グレートマザー)とバッハオーフェンの『母権論』が紡ぐ女性原理の宗教性分析心理学の始祖であるC.G.ユング(1875-1961)は、父権主義に偏ったフロイトのエディプスコンプレックスの仮説を否定して、母性の元型的イメージである『太母(グレートマザー)』がもたらすクリティ..
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“生きるための定常型経済”と“稼ぐための資本主義経済”:利潤と蓄積を行動原理とする経済人前回の記事では、『働かなくても食べていける社会』の理念とその可否について考えてみたが、『働かざる者、食うべからず』の伝統的な労働道徳を基点にして、経済社会の歴史的な変遷を略述してみたいと思う。 ..
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じつは読書案内? 『神様』に出てくる民俗学の本と用語16コ今日のなぞなぞ 「民俗学を知る本16冊は?」 神様posted with amazlet at 20.01.30A.A.Publishing (2019-12-31)Amazon.co..
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完全に完成された夢の国この前生理学と薬理学の政治という記事を書きましたが、 僕が思うに、生理学や薬理学のメタファーが完全に社会に置き換わって、かつ天文学なども加味した究極に完成された夢の社会がそう遠からず訪れるのではない..
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『世界がわかる宗教社会学入門/橋爪大三郎』を読んだ【読書】世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫) 宗教っておもしろいっすね。 日本人ってなんか宗教アレルギーっていうかね。 なんか胡散臭さを宗教に感じてて、 宗教ってなんだろ..