記事「小説家」 の 検索結果 985 件
-
訃報 小説家 栗本薫先生 すい臓がんのため死去作家の栗本薫(本名・今岡純代)さんが2009年5月26日、 すい臓がんのため死去した。56歳だった。 栗本薫先生画像1⇒RANKING 栗本薫先生画像2⇒RANKING 栗本薫先生画像3⇒..
-
終章 今後ともよろしく、緑竜白鴉 続き一方、赤城の名前は麟児に、今日ここへ来たもう一つの理由を思い出させた。 「忘れてた。隆、お前を桔梗荘へ連れて帰れ、って旦那に言われてたんだ。」 「え?桔梗荘に?」 隆に大事な用件があるとか何..
-
終章 今後ともよろしく、緑竜白鴉「よう、元気かスズムシ。」 夕暮れ時の駅前公園に愛車(KATANA)で乗りつけた葛城麟児は、真堂隆にそう言ってからかった。 「……お前なんか、もうちょっと家で寝てれば良かったんだ。」 眉をし..
-
八章 不協和音の共鳴 続き自分が放った稲妻にも迫る速度で、竜神は急降下する。その空の左前肢が、彼を掬い取ろうと伸びた。麟児の手もその爪を掴もうと伸びる。 間一髪、届かなかった。竜神も剣士の間の、ほんのわずかな、だけど..
-
八章 不協和音の共鳴 続き人間体であったときのように雄叫びを上げながら、玄武が突撃した。その短い四肢からは想像も出来ない速度で巨人に突進し、己の五体そのものを砲弾として叩き付けた。 巨人もその体躯と五本の腕で、神亀の体当..
-
八章 不協和音の共鳴玄武は何か言いたげに朱雀の旋回する方向を見上げた。だが、すぐに天藍の指示に従った。巨人から距離を取り直し、今度は海に深く潜る。 「これで津波の方は何とかなる。その代わり、翠鱗どのの負担は倍増した..
-
八章 不協和音の共鳴 続き竜神は頼りにならぬ、と判断したわけではないだろうが、次に動いたのは玄武であった。四本の太く短い足を動かしてその巨体を後退させ、陸地から海に移動して潜り込んだ。それは逃走のためでなく、自分の攻撃の準..
-
八章 不協和音の共鳴 続き結論から言えば、眼鏡の司書教諭は正しかった。葛城麟児は朱雀の上で、その原因の一端である三面六臂の巨人と対峙していた。 巨人には、三体の霊獣に包囲されているという恐怖は微塵も感じられない。その..
-
八章 不協和音の共鳴大地の衝撃は、夜の海郷市立高校の高校の体育館を激しく揺るがせた。 一時的に証明が落ち、身の回りの品だけを持って集まった海郷市民の口から上がったヒステリックな悲鳴が、体育館の広い空間で反響しあった..
-
七章 三原山の決闘火口から、まるで懸垂でもするかのように全高二〇メートルは下らないだろう巨体を現した六本腕の巨人が姿を現した。 だが、その表情は、天地に生きる全ての存在を憎悪し、そして殺戮せんと欲する表情に歪みき..
-
第42回新潮新人賞 応募要項第42回(2010年)新潮新人賞の応募要項が発表になりました。 応募枚数、締切、選考委員などに大きな変更はありません。 新潮新人賞はこちらのページです。
-
七章 三原山の決闘 続き一瞬の五感の消失を先触れに、強烈な眩暈と不快感が麟児を襲った。 涙に滲む麟児の視界が、いやに朱かった。それが朱雀の羽根であると気付いたとき、遅かったな、とでも言いたげに霊鳥がひとつ鳴いた。 ..