記事「小説家」 の 検索結果 985 件
-
七章 三原山の決闘 続きその瞬間を目撃したのは、隆だけではなかった。 天藍公主と亀老が踊りこんだ瞬間、その業は振るわれた。 魔剣を振り下ろした姿勢の紂王の豪腕の間から、霊刀の白刃が延びている。その白刃に抉られた傷口か..
-
第16回松本清張賞 決定第16回(2009年)松本清張賞が決まりました。 受賞作は 「六本木心中」 牧村一人烈 牧村さん、おめでとうございます! 牧村さんは2006年にオール読物推理小説新..
-
七章 三原山の決闘 続き玄武錘と金鞭が、人の領域を遥かに超えた剛力で百合交えたところで同時に砕け散った。その破片が地に落ちるより早く、二人の老将は徒手による絶技を繰り出しあった。 聞太師の掌法(しょうほう)が、周囲が凶..
-
書評 城山三郎経済小説大賞「ロロ・ジョングランの歌声」第1回(2008年)城山三郎経済小説大賞受賞作 『ロロ・ジョングランの歌声』 松村美香 菜々美は、学生時代に、かつて自宅に下宿していた従兄・稔が 紛争地帯の東ティモールで殉職した過去を忘れら..
-
七章 三原山の決闘 続き目標を見失った金鞭が大地を穿ち、体勢が崩れた聞仲に、亀老の鴛鴦脚が襲い掛かった。破城槌の如き両足から顔面を庇うべく咄嗟に聞仲は両腕が交差させた。左右両足からの衝撃を受け、聞仲の身体は霊獣の鞍から吹..
-
第4回ダ・ヴィンチ文学賞 決定第4回(2009年)ダ・ヴィンチ文学賞が決まりました。 受賞作は 大賞 「ゴボウ潔子の猫魂」 朱野帰子(あけの かえるこ)烈 朱野さん、おめでとうございます! 詳細..
-
書評 すばる文学賞佳作「赤い傘」第32回(2008年)すばる文学賞佳作 「赤い傘」 花巻かおり 中学二年の祥子が少しずつ世間の流れを知り 大人になっていく過程を描きます。 家では、地主(友達の祖父)の都合で、 駐車..
-
書評 鮎川哲也賞「七つの海を照らす星」第18回(2008年)鮎川哲也賞受賞作 『七つの海を照らす星』 七河迦南 鮎川哲也賞受賞作にしては、連作短編で 日常のミステリーという珍しいケースです。 しかし日常のミステリーとはいう..
-
七章 三原山の決闘 続きしかし、その着地点にいる邪仙将の一人が動いた。魔家四将の末弟、魔礼寿は握っていた槍を放り出し、腰に結びつけていた豹皮の紐を引いた。その袋から飛び出したのは、背に翼を持つ白い巨大な豹であった。魔礼寿..
-
七章 三原山の決闘 続き敵陣への橋頭堡らしきものを確保し、当座の安全を確認した隆が地面に降りた時点で、朱雀は巨体を上昇させた。上空から、屍鬼兵を牽制してくれるようだった。 いま、麟児たちの周囲には、熱湯の壁がそそり..
-
第52回群像新人文学賞 決定第52回(2009年)群像新人文学賞が決まりました。 受賞作は 「カメレオン狂のための戦争学習帳」 丸岡大介烈 丸岡さん、おめでとうございます! 受賞作と選評の掲載..
-
書評 日経中編小説賞「フロンティア、ナウ」2008年度日経中編小説賞受賞作 『フロンティア、ナウ』 野崎雅人 タイのバンコクを舞台に、ポルノのインターネット配信で 生計を立てている日本人を描いています。 微笑みの国とは全く違う側面..