記事「小説家」 の 検索結果 985 件
-
太宰治賞「ロミオとインディアナ」 発売第24回(2008年)太宰治賞受賞作「ロミオとインディアナ」が 単行本になりました。 読了した直後はそれほど印象深い作品ではなかったのですが 今思うと、仁徳天皇陵の隣に住んでいるという設定が..
-
間章・Ⅱ街じゅうを見下ろせる高台の公園に、その男はいた。傍らに駐車してある赤いスポーツカーに軽く腰掛けるように、下界を睥睨(へいげい)している。 色の濃いサングラス越しの視線が捉えているのは、臨海ス..
-
書評 日本ホラー小説大賞短編部門「トンコ」第15回(2008年)日本ホラー小説大賞短篇賞受賞作 『トンコ』 雀野日名子 これはホラーなのでしょうか。 食用豚が逃げ出して再び捕まる話で、退屈なんです。 しかし「哀しい」。 一緒..
-
五章 多すぎる見舞い客 続きその切り札を神妙に押し頂き、麟児は答えた。 「――俺も戦線復帰しようと思ってね。」 「馬鹿を申すでないわ!」 窓の外の声が、荒くなった。 「若や公主のお言葉を聞いてなかったのか!?あの..
-
五章 多すぎる見舞い客 続き「そうだよな。あいつにも日常があるんだよなぁ。」 桔梗荘に戻る地下鉄の中、隆がぽつんと言った。地下鉄の壁は暗く、対面のガラスには並んで座る天藍と隆が映っている。 「帰る家があって、学校に行..
-
「幸せの1ページ」次回から『幸せの1ページ』 より アカデミー賞女優ジョディ・フォスター、 『リトル・ミス・サンシャイン』の名子役 アビゲイル・ブレスリン、 『オペラ座の怪人』のジェ..
-
書評 小説すばる新人賞「魚神」第21回(2008年)小説すばる新人賞受賞作 『魚神(いおがみ)』 千早茜 小説すばる新人賞では異色のファンタジー作品。 架空の島を舞台に、捨て子の姉弟の一体感を肉感的に、 そして精神的に..
-
五章 多すぎる見舞い客 続き――冥府の最奥部には、殷王朝の王の魂が封じられていた。 殷の紂王は、かつては斜陽の王朝を救う英雄と思われて、また自負していた。そして、本来ならば、その期待は実現するはずだった。だが、人間界へ..
-
書評 すばる文学賞「灰色猫のフィルム」第32回(2008年)すばる文学賞受賞作 『灰色猫のフィルム』 天埜裕文 主人公のバックボーンを全く説明せずに 母親を刺殺、逃走、公園での暮らしから ホームレス生活、ラストの転落までを読ま..
-
五章 多すぎる見舞い客「見えた。あれあれ。あれがそうだよ、多分。」 少し離れた所に見えた葛城モータース看板を、隆が指差した。 こうした店舗兼住宅の場合は、どこかに住宅用の入り口を作る物だが、この時間ならば家の人間は..
-
第6回新潮エンターテインメント大賞 応募要項第6回(2010年)新潮エンターテインメント大賞の 応募要項を更新しました。 締切は変わりなく2月28日です。 選考委員は第6回は三浦しをん。 第5回の萩原浩に続き、若い作家です。..
-
第17回松本清張賞 応募要項第17回(2010年)松本清張賞の応募要項を更新しました。 締切、選考委員とも変更はありません。 松本清張賞のページはこちらです。