記事「小説」 の 検索結果 36252 件
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第111球ポーカーフェイスの裏側は、やはり余裕たっぷりだった。「いける!」「打てる!」…。 自信に満ち溢れていた。追い込まれながらも確信していた。どっしりと構えた。いつでも来い! って言っているようだった。 ..
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第110球目を開けた。口元を真一文字に引き締めた。腹をくくったような顔をしている。もう迷いはなくなった、ということだろうか…。捕手・塚西のサインにうなずいた。殿檜杉のエース・立花恭兵は丘陵・流鏑馬義に向かって..
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第109球殿檜杉のエース・立花恭兵は深呼吸した。そして応援席に目を向けた。いつもと同じだった。彼女がベンチのすぐ上にいた。両手を握り締め、ちょっとうつむいて、ひたすら祈ってくれている。うれしかった。彼女を見て..
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第108球スタンドで目が光っていた。ビデオカメラを操り、パソコンも広げていた。時折、ノートに軽くメモもとっている。すべてが手慣れていた。目的があった。丘陵高校1年・流鏑馬義があの男のターゲットだった。アンドロ..
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第107球打球は一、二塁間を抜けていった。いい当たりではない。グシャって感じ。ただ"負けてたまるか〟の気持ちが通じたとしかいいようがない。執念のヒットだ。一塁ベース上でガッツポーズも出た。自然と出た…。 ..
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第106球どうして、こうも次から次へと…。人には平等に運があるはずではなかったのか。運を呼び起こす努力の差なのか。それとも、それが運というものなのか…。人が見違えるほどに、いいように変わると、ついついそう考え..
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第105球精神を集中させた。1球入魂。気持ちで投げる。ボールに気持ちが入る。不思議なものだ。いつもと同じ球のハズなのに、相手の反応が違っていた。根拠はない。ただ気迫があったか、ないか。これだけでもずい分、抑え..
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第104球あっけにとられた。どうなっているんだ、こいつは…。何なんだ、こいつは…。すべての面でスケールが違っていた。悔しかったが、一ランクも二ランクも、いやもっともっと上のレベルに見えた。震えた。いや武者震い..
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第103球怖かった。自信に満ち溢れていた、あの顔が…。不敵な笑みさえ浮かべているように見える、あの顔が…。炎天下のなかで鍛え抜いていた証しのようなやけに日焼けした、あの顔が…。飲まれた。この時点では明らかに負..
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第102球汗が飛び散った。ものすごい集中力。たかが野球ではない。その時、その一瞬に人生をかけて、魂を込めている。それが普通、というものだ。無我夢中、必死な姿は美しい。1球にかける熱い思いはプレーにそのまま反映..
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第101球9回裏二死走者なし。1点リードの場面で出番がやってきた。まるで計算されているかのように、できすぎのシチュエーションだった。コーチから全力で投げることを禁じられていたのも、その瞬間は忘れていた。景気付..
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タイム!アンドロメダをご愛読、ご訪問ありがとうございます。 おかげさまでアンドロメダも第100球を迎えることができました。これも皆さまのご声援あってのことと感謝しております。大変、励みになっ..