記事「小説」 の 検索結果 36252 件
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第123球殴られた。こてんぱんにぶちのめされた。こんな仕打ちを受けたことはない。顔がはれ上がった。翌日は大きなマスクをして仕事に出るハメにもなった。悲しかった。悔しかった。ふざけるなって思った。正直、逃げ出し..
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第122球どうしてもかなわなかった。何度向かっていってもはね返された。クッソー! そのたびに燃えた。いつか勝つ! いつかギャフンといわせる! 燃えた、燃えた。それが何よりも活力剤になった。生きがいだった、とい..
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第121球未来を夢見て没頭した。わずか数時間に集中した。新たなチャレンジがうれしかった。なかなかうまくいかなくても、そういう世界に浸れることが楽しかった。進歩が実感できた時はもっとうれしかった。失敗の連続の末..
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第120球腰を抜かさんばかりに驚いた。いったい、どうなっているのか…。いったい、いつの間に…。十分すぎるトレーニング器具が揃っていた。マシン打撃ができるようになっていた。ブルペンができていた。ついこの間まで何..
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第119球ちょっと大げさにいえば、スリリングな脱出劇だった。午後8時30分。黒いワンボックスカーが桜福坂の「自信寮」に滑り込んでいく。「ファントムスポーツ」と記されている車から降りた男は大きなダンボールを抱え..
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第118球モデル兼高校球児・速水拳(桜福坂3年)のアンドロメダ講習は基本的に午後9時から深夜12時まで行われた。急に決まったので十分な設備はない。それでも、精一杯の教材、講師を調査員・神威小次郎は用意した。そ..
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第117球やる、と決めたら、とことんやらないと気がすまなかった。やる、と決めた時の集中力には自信もあった。中途半端にはできない。脇目もふらずにアンドロメダ調査員の神威小次郎は高校球児であり、モデルの速水拳(桜..
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第116球目が訴えていた。世の女性をとりこにする目が…。もしも、このシーンにJファンの女性がでくわしていたら、昇天してしまうのではないか…。それはともかく、その目は真剣だった。邪心がなかった。純粋に感じた。た..
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第115球アンドロメダ調査員・神威小次郎は「彼」のことを「ジェイ」と呼んだ。アルファベットの「J」…。理由はひとつだった。全国の女性ファンがいつしか「彼」のことをそう呼ぶようになっていたから…。「彼」はちょっ..
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第114球黄色い声援が乱れ飛んだ。OL、女子大生、女子高生、もしかしたら主婦も中学生もいたかもしれない。平日なのに、学校は、職場は、家庭は、どうしているのだろう。そう思いたくなるほどの〝追っかけ〟の数だった。..
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第113球それは夏の予選直前に、アンドロメダの大田原健太郎にかかってきた電話がきっかけだった。東京スパーク投手・朝竜興二からの情報。「知り合いから将来が楽しみな投手がいると聞いた。一度、見てはどうでしょうか」..
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第112球うだるような暑さが球児たちのドラマにはやけに似合っていた。全国各地でマンモスへの切符をかけた戦いが大詰めを迎えていた。下馬評通りの強豪校、復活の古豪、そしてフレッシュな新興勢力…。夢に向かって、しの..