記事「小説」 の 検索結果 36254 件
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あんでっど 五十九神田博士のアジトになっている、倒産した大手生命保険会社の保養所跡には十名の人間が居た。それは、神田博士と根本とその下にいる私兵達のリーダー格の二人と香織の部屋の見張りと外の様子の見張りを交替でする六人..
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あんでっど 五十八その頃。寺島警部は、司令部と化した廃校になった小学校の教室の中の一つで、そっと一人になり、頭の上の環が消えてしまい、更に撃たれて肉がえぐられた筈の傷すら消えてしまった自分の体を眺めて不思議な気分になっ..
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あんでっど 五十七その次の日。東十条教授は一日中、全く何もしなかった。実際、指令所代わりの廃校になった小学校の連絡設備に接続されていたのは、早い段階で桜子の携帯になっていた。その為に桜子は何処にも動けないで連絡係の様な..
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あんでっど 五十六その頃。神田博士は香織を手中に収めた事で、次は如何にして東十条教授か慶一から研究を聞き出し取り上げるかを考えていた。神田博士にとっては、大学の付属病院に運ばれて研究用の隔離塔に半ば拘束状態で収容されて..
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あんでっど 五十五その頃。誘拐されて、神田博士の居る場所に向かっている香織は、いったいこの場合どうすれば良いのかを必死に考えていた。そもそも、香織には人を傷付けるという発想が欠落していた。それどころか、怒るということす..
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あんでっど 五十四それから、時間にして少し後。千里は大学の病院に到着した。すると、一人の男性が千里のいる運転席に急いで近付いて来て、千里にウインドウを下ろさせると、 「私は本信近といって東十条君と同じ教授です。あ..
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あんでっど 五十三拘束されてワゴン車に乗せられていた男性達は、はじめから自分達に止血がされない事を悟っていた。だからこそ、正直に話をしたのである。 「その男、何分もつ。」と、千里が男性達に訊いた。 その男と..
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あんでっど 五十二寺島警部に撃たれた男性達は、皆、重傷であった。即座に命に関りはしないが、グロックの使用弾丸も9ミリ弾であった。それが、寺島警部によって上手くばら撒かれたのである。全員が手や足に動きを止められる程の傷を..
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あんでっど 五十一中居警部は、ワゴン車を運転していた男性を運転席から引き摺る様に降ろすと、そのまま開いているワゴン車の後部ドアの所まで連れて行って道路に伏せさせた。そして、注意しながらワゴン車の荷台の中が見える位置に移..
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あんでっど 五十その頃、香織は大杉警視が運転する慶一の車の中で、本来は大市聖人が居た筈の病室にあったメモを声に出して読んでいた。 「寺島刑事へ・・・一人で市内の運動公園まで来い。さもないと、関係の無い大市聖人の..
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あんでっど 四十九その頃。寺島警部と中居警部は一台のワゴン車をレンタカーで追っていた。 「俺達の動きが敵に筒抜けなんて事はないでしょうね。」と、運転をしている中居警部が言った。 「だいじょうぶだろう。そうで..
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あんでっど 四十八東十条教授は、まず、家族と一緒に暮らしている者や家族が近郊に住んでいる者と、家族から遠く離れて一人暮らしをしている者に皆を分けた。 「これに何の意味があるんですか。」と、独身者の中居警部が訊いた..