記事「小説」 の 検索結果 36254 件
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あんでっど 二十三桜子は自分の体が、もう、もたないであろうという事を悟った。仰向けに倒れたまま、目の前に見える倉庫の天井の照明が実際は揺れてはいない筈なのに揺れて見える。 <そうだ、香織。香織は。>と、桜子は思っ..
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あんでっど 二十二「なにいっているの。あなた。警察署で香織に馬乗りになった時にアタシに止められたの覚えてないの。」と、桜子が言った。 「ああん?なんの事だ。警察で何故俺がこんな汚い女に馬乗りにならなければいけんの..
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あんでっど 二十一その頃。桜子は、千里と一緒にまだ警察署に居た。そして、これから千里と二人で香織の歓迎会に向かおうとしているところであった。そこに、井之頭工場長からの携帯電話で香織の連れ去られた様子が伝えられた。それを..
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あんでっど 二十その日の昼食時、桜子は後輩の千里を連れて、巡回の道から大きく外れ、ミニパトで香織の棺工場に顔を出していた。 「香織ったら、またパンのみみばかり食べてそうだから寄ってみたけど、皆さん親切なんですね..
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あんでっど 十九黒木のマンションの前にほぼ同時に到着した大杉警視と寺島警部と溝端は、急いで黒木の部屋に行った。その間、大杉警視が、 「助かったな。黒木の奴がオートロックなんて無い安いマンションに住んでいて。」と..
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あんでっど 十八東十条教授の研究室に集まった面々は、それぞれの立場を一応確認し合った。まず、香織であるが、じつは、この集団の中心に居るわけであるが、表向きは桜子のとても仲の良い友達で東十条教授の研究については全く知ら..
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あんでっど 十七黒木の死因は遠距離から胸部を狙撃された事による失血死であった。その日の昼下がり、大まかな事件の内容が判り始めると、さっそく大杉警視と寺島警部が行動を開始した。まず、警察署に戻った寺島警部が、自分の元居..
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あんでっど 十六「どうしましょうか。」と、溝端が頼れそうな人は・・・という感じで寺島警部を見た。すると、寺島警部が、 「それはハンズフリーに出来る機種だね。ハンズフリーで出てくれないかい。」と、溝端に指示するよ..
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あんでっど 十五その頃、宮崎建夫は探偵の横嶋正に夜中にも関わらず電話を入れて、ひとしきり愚痴るような、なじるような内容の文句を言っていた。 「君は、あの報告書以外、本当に仕事をしているのかね。娘の葬式で黒木とい..
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あんでっど 十四東十条教授の研究室に侵入してきた若い男性は、名前を溝端翔といい、なんと、同じ大学の医学生であった。それは身体検査をして出て来た学生証でも確認されたが、大学のデータベースへのアクセスは慶一が危険と判断し..
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あんでっど 十三だが、実際は、その頃、既に香織の事を知る人間がいきなり増えていようとは大杉警視も寺島警部も知る由も無かった。それは、もちろん香織が殴られ蹴られした棺工場に居た従業員、全八名内女性三名、であった。 ..
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あんでっど 十二その頃、東十条教授の研究室に向かった大杉警視と寺島警部は大学の構内で足を止めた。 「あそこにも、あそこにも、カメラがあるなあ。あれが、ただの防犯用の監視カメラじゃなくて文科省にも繋がっていたとは..