記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第42話 その名は“カミザール”-10セルヴァ城襲撃に成功したことで反乱者一同は喜んだが、アブラアム・マゼルだけは苦い顔をしていた。ディマンシュがそれに気がついてそっとマゼルに話しかけた。 「どうした、マゼル。浮かない顔だな。」 ..
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第42話 その名は“カミザール”-9「その言葉を保証するものをいただくわ。」 マリエットはそう言って真正面の兵士を指さした。横にいたマクシミリアンがうなずくや、手練の技でその男の耳を断ち切った。彼の剣はさらなる血にまみれ、城内には悲..
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第42話 その名は“カミザール”-8兵士たちの一人が他の者に目配せをした。 『何でもいいから誓っておけ。この場を切り抜けさえすればあとでいくらでも吠え面かかせてやれる。』 他の兵士たちもその目配せの意味をくみ取って、みな口々に誓..
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第42話 その名は“カミザール”-7こうしてセルヴァ城の守備兵はわずかな手勢によってみな捕縛されてしまった。中庭に並べられた捕虜たちをサロモン・クデルクは憎々しげににらみつけ、剣を振りかざした。 「こいつら…、殺しても飽きたらぬ。」..
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第42話 その名は“カミザール”-6しかし、その数秒後、獲物を追い詰めたはずの兵士たちが逆に自分たちが追い詰められていたことに気がついた。残りの五人の捕虜たちがいつのまにか縄を手にして背後に立っていたのである。彼らをしばっていたはずの..
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第42話 その名は“カミザール”-5数日後、アレスの守備隊が駐屯しているセルヴァ城に、将校とその従者が、縄で後ろ手に縛った六人の男たちを連れて入っていった。堂々たる体躯の将校はブログリ伯爵とバヴィル知事の署名の入った命令書を示してこう..
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第42話 その名は“カミザール”-4ディマンシュがおもむろに立ち上がって言った。 「説明しておこう、カスタネ。我々の間には主従関係はない。皆等しく同じ信仰で結ばれた平等な仲間なのだ。」 「ふ~ん、仲間だってのはわかるが、こんなガキ..
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第42話 その名は“カミザール”-3「おい、今の誰だっけ。」 「えーと、身なりからしてどこかの部隊の将校だろう。そういえば、おれたちはこの首が盗まれないように見張れっていう命令しか受けてないんだから…。」 「そうだったな。もう少しで..
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第42話 その名は“カミザール”-2見張りの役人はつっけんどんに言った。 「謀反人の末路だ。」 「いくら謀反人だかなんだか知らねえが、こんなやり方はねえだろ!」 「どうやらおまえは謀反人の仲間らしいな。」 「はあ? こいつらの..
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第42話 その名は“カミザール”-1これまでのあらすじ 1685年以来信教の自由を奪われていたフランスのユグノーは、1702年7月24日ポン・ド・モンヴェールにおいて迫害者の一人シェーラ司祭の館を襲撃した。その首謀者であったピエール..
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第41話 カミゾを着る者たち-30ジェデオン・ラポルトと十二人の仲間の首はプール隊長の剣によって斬り落とされ、顔をむき出しにするために髪は頭頂部で無造作に紐でくくられた。胴体は道に放置され、野犬が食い荒らすがままになった。兵士たちは..
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第41話 カミゾを着る者たち-29マゼルたちが兵舎を後にした直後に、プール隊長の部隊はその兵舎にやってきた。扉はたたき壊され、中は荒らされていた。 「連中め! まだ懲りぬと見える!」 プール隊長は怒りに満ちて、反乱者を追跡した..