記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第42話 その名は“カミザール”-22出発したはいいものの、アルはこれからどこに行けば仲間たちに会えるのか、さっぱり見当がついていないことに思い至った。 『しまった。あの手紙を置いてきてしまったぞ。あれをもっと詳しく読めば何か連絡先で..
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第42話 その名は“カミザール”-21ガブリエルはアルにせがまれるままに一六七五年にブルターニュで起こった一揆のことを話した。 「あれはあたしがまだ十四か十五のころだったよ。今とおんなじように王様は戦争ばかりしていたし、そのためにひど..
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第42話 その名は“カミザール”-20十一月の定期市から帰ってきた時のアルの様子はこれまでとはさらに違っていた。彼は手に一枚の紙を持っていた。その紙は定期市の人混みの中を通り抜けた際に彼の荷物の中にいつの間にか紛れ込んでいたものであった..
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第42話 その名は“カミザール”-19これまで何ごとにも気のない様子であったアルが示された表紙をまじまじと見ているのを見て、ロランは我が意を得たりというように言った。 「『キリスト教綱要』といえば全部で四巻あるのが決定版なんだが、これ..
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第42話 その名は“カミザール”-18「おいおい、いったいどうしちまったんだ?」 ロランはアルの顔を真剣な顔で見つめた。アルはその視線に耐えきれなくなってそっぽを向いてしまった。 「なんだかおれの知っているアルじゃないようだ…。なに..
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第42話 その名は“カミザール”-17ロランは勢いよくアルの部屋の戸を開けた。 「よお、アル!」 アルは眠ってはいなかったが、寝台の上に腰をかけ、両手を額に当ててうなだれていた。ロランが入ってきた時に少し顔を上げたが、また元のよう..
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第42話 その名は“カミザール”-16そんなある晩、彼の家の戸をたたく者がいた。 ガブリエルはそれに気がついたが、アルは自分の部屋に引っ込んだままであった。 「誰だろう?」 「おい、おれだ。おれだよ!」 ガブリエルは戸の隙間..
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第42話 その名は“カミザール”-15アルはその翌日から普段通りの仕事を再開した。しかし、彼が精神的に回復を遂げていないことは明らかであった。彼はガブリエルに対してもほとんど口をきくこともなく、表情もうつろであった。何かを考えているよう..
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第42話 その名は“カミザール”-14セヴェンヌのどこかで反乱者による襲撃が行われたり、捕りものがあったりしても、ガブリエルの日常は変わらなかった。家の前の畑の手入れをしたり、森の中に入ってはキノコや栗を採ってきたりした。そうした収穫物..
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第42話 その名は“カミザール”-13「ところで、アドルフ、おまえはあの連中…、カミザールの最近の動向を知っておるか。」 「相変わらず卑劣にも夜中に教会や貴族の屋敷を焼き討ちしているのでしょう。」 「それだけではない。厚かましくもブロ..
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第42話 その名は“カミザール”-12プール隊長は機嫌が悪かった。以前から気さくな人間であるとはとうてい言い難かったが、最近はそれに拍車がかかっていた。ちょっとしたことで誰彼かまわず当たり散らすので、部下はみなできるかぎり彼を遠巻きにし..
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第42話 その名は“カミザール”-11マゼルが興奮して叫んだが、ジャン・カヴァリエが静かに口を挟んだ。 「ディマンシュ、おれは同じ作戦を連続しておこなうのはよくないと思う。それよりも、例のものは?」 「下書きはすでにできている。みん..